中国語

中国語検定3級に合格するための3つのポイント(2ページ目)

中国語を学び始めて、ピンインが分かってきて身の回りのことに関する表現も覚え始めたあたりから、中国語検定3級が気になってくるのではないでしょうか。今回は、受験者の最も多い3級試験、かつ苦手な人の多い筆記試験にスポットを当てて、傾向と対策を見ていきましょう。

金子 真生

執筆者:金子 真生

中国語ガイド

空欄補充問題

中国語において、語順は非常に重要な要素です。指定された空欄にどんな要素の言葉(品詞)が入るか、理解を試される部分です。次の問題を考えてみてください。

・从这儿(  )看到富士山?

1、行不行
2、能不能
3、好不好 
4、要不要


このパターンの問題では、まず動詞「看」に注目します。動詞の前に来るのは一般的には助動詞ですから、この時点で1と3は除外されます。また、(  )が空欄でも、この文が「ここから富士山が見えるかどうか?」を話題にしていることは一目瞭然ですから、可能を表す2、「能不能」が正解となります。

次の問題はどうでしょう。

・不论是春天,(  )夏天,这里的风景特别美丽。

1、正是
2、于是
3、可是
4、还是


まずは先ほどと同じように、この文の意味を考えてみましょう。

後半部の「这里的风景特别美丽」から、「ここの風景はとても美しい」という内容を把握します。その後、「春天」、「夏天」という同格の単語から、おそらく(  )内には「~であろうと」や「~も~も」というような内容が入るのだろうという推測ができれば、完璧です。ここに入る正解は、4、「还是」ですが、これは文頭の「不论」と呼応していますから、こういった呼応する副詞については意図的に覚えましょう。

また、問題によっては「不论」の箇所も空欄になって、呼応関係を答えさせるものもあります。

単語について

中国語検定3級レベルの単語数は1000~2000語とガイドラインに提示されています。多いと感じるかもしれませんが、この級を受験される段階の方ならば、ほぼ習得されている可能性が高いです。

そして、ただ機械的に単語を覚えていくと忘れる可能性が高いので、例えば以下のように勉強されてはいかがでしょうか。

・我们等了半个小时,要了两碗牛肉面。(私たちは30分待ち、牛肉麺を2つ注文した。)

このような文を問題集や辞書から引っ張ってきて、分析するのです。「等」は「待つ」という意味、数量を表す補語は動詞の後ろに置くから「等了半个小时」になっている。「要」は「欲しい」とか「したい」だったけど、ここでは「注文」の意味で使うのか。そして数量は時間でも物でも動詞の後ろだからここでも「要了两碗牛肉面」の語順なんだな。といった感じです。

こういう風に文を眺めていくと、必要な文法もしっかり頭に入ってきます。単語とともに、用法や文法も、併せて確認していく習慣を身につけましょう。こうしていくと、最後の読解の部分については時間がなくなることも、頭に中国語が入って来なくなることも少なくなって、よりリラックスした状態で試験に臨めるはずです。

いかがでしたか? 丁寧に中国語と向き合って、合格を勝ち取りましょう!
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