のんきでゆる~いイモムシたちの『イモムシかいぎ』が始まるよ
まるでテキスタイルのようなお洒落な表紙……と思いきや、よく見ればなんとイモムシたちが大集合! それもそのはず、これからイモムシたちにとってとても大切な「イモムシ会議」が始まるのです。自然界ではとてもお目にかかれない目にも楽しいイモムシたちのお話は、子どもたちだけでなく虫が苦手というお母さんたちにも大人気です。勢揃いしたイモムシたちはいったい何を話し合うのか、さあ『イモムシかいぎ』のはじまり、はじまり!「ソウデスナ ソウデスナ」お決まりの合言葉で会議は進む?
イモムシたちが会議を開くなんてご存知でしたか? そんなこと初めて聞いたという方のために、まずはイモムシ会議について説明しましょう。イモムシ会議は、イモムシたちがみんなで話し合いをする場です。それぞれ話したいことを書いた葉っぱのメモを持って、決められた日に丘の上に集まり、議長を中心に話し合いを行うのです。イモムシたちはみんな、この会議をとても楽しみにしています。さて、今日はいよいよイモムシ会議の日。議長を務めるギーチョさんは、夜が明ける前に家を出て丘のてっぺんをめざします。もちろん他の虫たちもギーチョさんに続いて「エッチラホ、エッチラホ」と丘を登って行きます。ねぼすけのネルチ以外はね……。
紫ツリガネソウの花のチャイムが鳴るとイモムシ会議が始まります
お母さんの中には、虫と聞くだけで鳥肌が立つほど昆虫が苦手で、『はらぺこあおむし』も読みたくないという方もいらっしゃいますね。ところが、子どもたちの多くは虫の絵本が大好きで「読んで、読んで!」とせがまれる。そんな時は、この作品のようなまったり感タップリのゆる系ムシ絵本などいかがでしょう。
キュートなイモムシたちに癒されながらも、会議の行方やネルチの小さな冒険にドキドキ感も味わえる愉快な作品です。巻末には「イモムシかいぎ」(市居みか:作詞 中川ひろたか:作曲)という歌も載っているので、楽しく歌いながら絵本を楽しむこともできます。えっ、お話の結末はどうなるのかって? それは読んでのお楽しみですとも。ほら、「ソウデスナ ソウデスナ」とギーチョさんも言っています?!
【書籍DATA】
市居みか:作
価格:1620円
出版社:小学館
推奨年齢:4歳くらいから
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