中学生の内申点の上げ方とは?
良い成績をつけられる生徒は「評価されやすい授業の受け方」をしています。
じつは、定期試験の点数と同じくらい、授業態度と提出課題を見られています。観点別評価基準を踏まえ、先生から高評価を得る「授業の受け方」と「提出物の出し方」をお伝えします。
1.「関心・意欲・態度」が評価される授業の受け方
試験で同じような点数を取っても、通知表で「5」をもらえる生徒もいれば、「3」をつけられる生徒もいます。そのいちばん大きなちがいは授業の受け方にあります。良い成績をつけられる生徒は「評価されやすい授業の受け方」をしているのです。それは、まず「背筋を伸ばして授業を受ける」こと。これが基本です。
イスの背もたれに寄りかかるのはNGです。背もたれに背中がつかないように背筋を伸ばしましょう。最近の調査では猫背の子供の割合が増えているという結果が報道されています。姿勢が悪いと視力、集中力の低下、肩こりや腰痛の原因にもなります。
うつむいたような姿勢では、仮に話を聞いていても、先生からはやる気がないように見えてしまいます。最悪、寝ていると思わることもあるでしょう。そうすると評価は一気に下がります。
つぎに目線。説明をしている先生の目をしっかり見ましょう。
理解できたら、わざとらしくない程度にゆっくりと2,3回うなずきましょう。これで「ちゃんと聞いていますよ」という合図を送ることができるわけです。先生も「この生徒はちゃんと理解できているな」と認識してくれます。
話を聞くだけではなくメモを取るのも大事です。黒板に書かれた内容を写すだけでは不足です。先生が口頭で言った内容で、これはと思ったことはノートの余白にどんどんメモしましょう。この内容が定期試験でけっこう出題されますよ。メモした内容が直接テストに出題されなかったとしても、ノートを見直したときに先生が語った授業内容を思い出しやすくなるという効果があります。
それだけではありません。背筋を伸ばし、先生の目を見ながらうなずき、ときにはメモを取りながら授業を受ける生徒は先生に高く評価されます。
先生が発問したときは、学習意欲のアピールチャンス到来です。答えられそうな問題であれば積極的に挙手をして答えましょう。ただ、大勢の前で挙手をして答えるというのはなかなか勇気がいる行為だと思います。性格によっては難しいかもしれません。その場合、別の方法で意欲をアピールです。
それは授業後に先生のところに行って質問をすること。少しでも自信がない内容を聞くことです。先生は喜んで質問に答えてくれるでしょうし、そういう熱心な生徒のことは好意的に成績をつけます。
それもできない……、ということであれば、つぎに紹介する「提出物」の出し方で高い評価を勝ち取ってください。
2.「表現」「処理」が評価される提出物の出し方
まず絶対に守らなくてはいけないのが提出期限です。指定された提出期限を過ぎてしまうと、たとえどんな理由があろうとも大きく評価を下げます。課題を出されたら、すぐにその場で期限をメモしたうえで、その日のうちに部屋のカレンダーに提出期限を書きこんでおくといいでしょう。
つぎに大事なのは提出物の完成度。提出物は決められた日にとりあえず出せばそれでいい、そんなふうに思っていたら要注意。提出物はただ出せばよいというものではありません。ひとつの「作品」だと考えてください。作品である以上、精一杯努力と工夫をこらして完成度を高めたいものです。
たとえばノートやワークの提出であれば、気づいた注意点やメモを余白に書き込みましょう。重要そうなところはアンダーラインを引いたり、付せんをつけたりしておくなどの工夫が高評価につながります。字は「大きな字で丁寧にはっきりと濃く書く」こと。これで先生の心象がずいぶんちがってきます。
実技系の提出物も「才能がないからムリ!」とあきらめてしまってはもったいないです。特に東京都の中学生は技能教科の内申点が2倍されて都立高校受検の合否基準になります。できれば「5」を狙いたいものです。それにはとにかく時間をかけて作品を仕上げること。うまくなくても時間をかけたその努力のあとは作品に表れます。器用でなくてもがんばったあとが見られる作品は高評価がつくものです。作成途中であえて、先生に見せてアドバイスを仰ぐというのも手です。それだけ真剣に課題に向き合っているという姿勢が買われるはずです。
さて、いかがでしたか?
やることがたくさんあって面倒だと思うかもしれません。でも通知表の内申点が高いと、それだけ有利に高校受験を進められるという大きな見返りがあります。取り組む価値がじゅうぶんにあるのでがんばってください。
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