1.「作文・小論文」「志願理由書」の違いを知ろう

推薦入試に欠かせない作文・小論文。その対策とは?

推薦入試に欠かせない作文・小論文。その対策とは?

作文は、自分が思ったことや感じたことを自由に書いてもらって構いません。

しかし、小論文となると話は別です。小論文といえども、「ミニ“論文”」ですから、論文の形式で書かなければなりません。

問題は、この“論文“とはいったい何なのかということです。論文とは、論理的に書かれた文章のこと。「論理的に」というとすごく難しく感じますが、要は、根拠(理由)と共に意見や考えが書いてあれば良いのです。

論理=自分が思ったこと+根拠(理由)

ところで、学校によっては、志願理由書を書かなければならない学校もあります。志願理由書は、文字通り、その学校を志望した理由や動機を書くものです。詳しくは、後で紹介します。

2.根拠と共に意見を述べる練習をしよう

「私は野球が好きです」と、一言で言ったところで相手に思いは伝わりません。「なぜ」「どれくらい」好きなのか、理由や根拠もしっかりと述べましょう。そうすることで、「本当に野球が好きなんだ」という思いが相手に伝わります。

普段から、理由を3つ述べる練習をすると良いでしょう。例えば、「あなたが好きなものを1つあげ、その理由を3つ述べる」という練習です。

■私が好きなもの
野球

■理由
なぜなら、小学生の時にやっていて楽しかったからです。また、テレビで見ても、ラジオで聞いても、球場で観戦しても楽しいからです。それに、地元に中日ドラゴンズというプロ野球チームがいるからです。

3.文末の書き方に注意しよう

小論文で気をつけなければならないのは、文末の書き方です。語尾を「~だ」とか「~である」と書く、「だ・である調」と呼ばれる書き方です。一方で、志願理由書や自己推薦書は「です・ます調」で書くのが一般的です。

「です・ます調」は普段の文章でも書いている書き方なので、中高生にも馴染みがあるはずです。しかし、「だ・である調」はそうではないでしょう。

私が好きなものは野球です。→野球だ。
私は~と思います。→と思う。

このように、「です」→「だ」に変えたり、「ます」を省略して書いたりすることで、「です・ます調」の文章を「だ・である調」の文章に変えることができます。慣れるまでが大変なので、小論文対策として、「だ・である調」で書く練習をすると良いですね。

4.原稿用紙の使い方に気をつけよう

原稿用紙の使い方にも注意しよう。

原稿用紙の使い方にも注意しよう。

作文でも、小論文でも、原稿用紙の使い方に注意する必要があります。ポイントは以下の4つです。

・段落の始めは、1マス空ける。
・1マスに1字ずつ書く。句読点(、。)やかっこ(「」)も1マスに1つずつ書く。
・行の最初に句読点(、。)や閉じかっこ(」)を書かない。その場合は、前の行の最後の文字と一緒に、1マスに書く。
・縦書きの場合は、数字は漢数字(一、二、三、…)を使う。横書きの場合は、算用数字(1、2、3、…)を使う。

web上の文章では、段落の始めを1マス空けないことが多いのですが、それは代わりに段落ごとに行を空けたり、小見出しをつけたりしているから。段落は、意味のまとまりを表す大切なものなので、段落の始めは必ず1マス空けるようにしましょう。

5.小論文ではここが採点される

小論文は、文章を通した「面接」だと思ってください。「面接」である以上、面接官はあなたがどういう考えを持っている人かを知りたいわけです。だからこそ、ただ「野球が好きだ」と書くだけではいけないのです。しっかりと根拠を持って、自分の考えをはっきりと書くことが大切なのです。

もう1点は、「形式に沿って文章を書くことができているか」を見られています。これまで紹介してきた、「根拠(理由)と共に意見を述べているか」「だ・である調など文体」「原稿用紙の使い方に沿って書かれているか」などのことです。

また、字数制限にも気をつけましょう。一般的には、制限された字数の1割前後以内で書いてあれば大丈夫です。ただし、400字以内と制限されている場合は、400字を越えてしまうと減点の対象になるので注意しましょう。

400字程度→360~440字
400字以内→360~400字

6.小論文と志願理由書の構成に注意しよう

「作文力」を上げる“ふくしま式200字メソッド”で「書く力」は驚くほど伸びる!

「作文力」を上げる“ふくしま式200字メソッド”で「書く力」は驚くほど伸びる!

小論文は、「序論」「本論」「結論」の三部構成で書きます。

序論……言いたいことを簡単に書く
本論……言いたいことを根拠(理由)と共に詳しく書く
結論……言いたいことを、もう一度書く

例文を1つ紹介しましょう。

■序論
幸せになるのにお金は必要だとは思わない。

■本論
私はおしゃれな服を着ることが好きなので、かわいい服を着ると幸せな気分になる。確かにかわいい服を買うためにはお金が必要だ。しかし、お金で買えない幸せがあるのも確かだ。例えかわいい服を持っていたとしても、一緒に出かける仲のよい友だちがいなかったとしたら、幸せとは言えないからだ。

■結論
友だちのように、お金より大切なものはたくさんある。

大切なことは、「序論=結論」と、同じ考えが書いてあることです。序論で「お金は必要ない」と書いてあるのに、結論で「お金は必要かも」と考えが変わっていたら大幅に減点なので注意しましょう。

また、時々、小論文の書き方として「起」「承」「転」「結」を挙げている人がいますが、これは漢詩の構成で、小論文には不向きなので注意しましょう。

志願理由書の書き方は、「志願理由」「きっかけ」「詳しい動機」「志願理由」の四部構成で書くのが一般的です。こちらは、簡単な構成例を紹介しておきます。

■看護の専門学校を志望する志願理由書
志願理由……看護師になりたいので
きっかけ……おばあちゃんの入院
詳しい動機……人と関わる仕事をしたいから
志願理由……看護学校の中でもコミュニケーションを重視しているので

7.本番を書く前に下書き(設計図)を書こう

まずは、アイデア出しをします。書きたいことを箇条書きで構わないので、書き出してみましょう。「これって書いていいのかな?」とか「このテーマで書けるのかな?」と深く考えず、とにかく思ったことをどんどん書き出してみましょう。

次に、ひと通りアイデア出しが終わったら、赤ペンを持ちましょう。アイデア出しで出てきたキーワードの中で、書きたいことを丸で囲んだり、さらに書き足したりしましょう。エピソードなどがあれば、それも書き加えます。

最後に、書きたい順番を決め、アイデア出しで出てきたキーワードに番号を付けます。これで、おおよその流れや文量の目安になります。また、キーワードの数だけ段落にもなるので、段落分けで困ることもありません。

以上、7つのポイントいかがでしたか。早速、実践してみてください。

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