「きっかけ」を聞くと会話がひろがる
自己紹介が済み、相手のことをもう少し知りたい、もう少し仲良くなりたいと思うとき、いろいろな質問をするのが効果的ですよね。あまり根掘り葉掘りプライベートなことを聞くのは避けた方が無難です。でも、例えば日本に滞在している方に、英語で来日のきっかけを聞いてみたり、ビジネスのきっかけが何であったかを尋ねてみたり、友人になったきっかけを教えてもらったり……というのは、相手にも失礼にならない上、その方の人となりがわかるので大変重宝する会話の入り口します。
今回の記事は、そんな「きっかけ」を尋ねる英語表現を取り上げてみました!
来日の「きっかけ」を聞いてみよう!
会話がはずむコツ
Bringというと「運ぶ・持って来る」という日本語がイメージされると思いますが、この単語を使うと自然な表現になり、失礼にも当たらず便利です。
初対面の海外の方とお話しする場面を想定して考えてみましょう。
A: Hi, I'm Yuka. Very nice to meet you.
B: Nice to meet you, too, Yuka. I'm Richard.
A: Are you travelling or working or......?
B: I've been studying Economics at a university in Tokyo.
A: Sounds fantastic! Well, what brought you to Japan to study?
B: Well, I......
A: こんにちは。ゆかと言います。初めまして。
B: こちらこそ。リチャードと申します。
A: (日本には)ご旅行ですか、お仕事ですか、それとも……?
B: 東京の大学で経済を学んでいるんです。
A: それはそれは!なぜ日本で学ばれようと思ったのですか?
B: そうですね。わたしは……
なぜ=Whyではない?!
きっかけは?
その点、今回のようにbringを使って'What brought you to Japan?'と聞くと、 「なにがあなたのことを日本へ運んで来たのですか?」と婉曲的な聞き方になりますので、「なぜ!? なぜ!?」と問いつめる感じが全くなくるのです。
いかがでしたか?
Whyは最低限の用件を聞くのには便利な単語ですが、丁寧に物事を尋ねるときには、ぜひbringをうまく使ってみて下さいね!