STAR WARSとMeco
今年の12月に『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』の公開が予定されています。六本木ヒルズでも「スター・ウォーズ展」が6月28日まで開催されており、2015年は『スター・ウォーズ』気分に浸りたい方も多いでしょう。最初の『スター・ウォーズ』が公開されたのは、1977年5月(日本では1978年)とずっと遡ります。その後もシリーズ化されていますが、興行成績と評価という意味では、やはり初回の衝撃は大きかったと言えます。
前回、スペースディスコのひとつとして、ダフト・パンクのモチーフになったとも思われるフランスのスペース(Space)を紹介しましたが、『スター・ウォーズ』という映画がスペースディスコへと繋がっていったということを検証します。
ダフト・パンクよりずっと前にヘルメットだった奴ら (All Aboutテクノポップ)
Wikipedia(英語)よると、「スペースディスコとは70年代後半に人気が出た、未来的テーマ、サウンド、ヴィジュアルとディスコとの融合である」と定義されています。70年代後半とありますが、『スター・ウォーズ』が公開された1977年から1979年までが、スペースディスコの全盛期と言ってもいいでしょう。
『スター・ウォーズ』からの影響をうけたものとして知名度という点から外せないのは、ミーコ(Meco)です。映画公開と同じ年にリリースされた彼らのアルバム『Star Wars & Other Galactic Funk』にも収録されているシングル「Star Wars Theme/Cantina Band」は米国のビルボード・チャートでも1位に輝き、欧米全土でヒットしました。
Star Wars & Other Galactic Funk (amazon.co.jp)
Star Wars Theme (YouTube)
ミーコ(本名:Meco Monardo)は、イタリア系のアメリカ人。公開初日の5月25日に『スター・ウォーズ』を観た(その後もしつこく観続ける)ミーコは、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が制作したサウンドトラックのディスコ化を思いつきます。その後、トントン拍子に話は進み、爆速で同年の秋にはアルバム、シングルのリリースとなったのです。
他のスペースや後に紹介するドロイズ(Droids)などのフレンチ・スペースディスコと比べると、サウンド自体の未来性はそれほど感じられず、クラシック性の高いサントラのオーソドックスなディスコ化と言ったほうがいいでしょう。『スター・ウォーズ』がテーマであるが所以にスペース(宇宙)的な部分はありますが。動画はかなり笑えます。ミーコは、その後も、映画サントラのディスコ化(ミーコ化と呼ぶ)を軸に活動を続けました。
次は、お勧めのドロイズについてです。