宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

星組トップ・柚希礼音、夢咲ねね――退団(6ページ目)

2015年5月10日―星組トップスター・柚希礼音さん、トップ娘役・夢咲ねねさんが、ミュージカル・プレイ『黒豹の如く』、ダイナミック・ドリーム『Dear DIAMOND!!』-101カラットの永遠の輝き-の千秋楽に宝塚歌劇団を退団しました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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わずか研2で『エリザベート』のエリザベート役で新人公演初ヒロイン。可憐さと風格を兼ね備えた新生娘役の誕生でした。
翌年には『オクラホマ!』で、二番手格のアド・アニーを好演、『大坂侍』ではヒロインのお勢を生き生きと演じました。

『ノバ・ボサ・ノバ』~柚希礼音・夢咲ねね

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

2008年に星組に組替え。二番手娘役として活躍し、『ブエノスアイレスの風』のイザベラ役で、初めて柚希礼音さんと組みます。そして『太王四神記 Ver.II -新たなる王の旅立ち-』のキハでトップ娘役に就任。若く美しいコンビの誕生でした。

華奢なのに堂々とした貫禄に驚いた『ハプスブルクの宝剣』のマリア・テレジア。
ナチュラルで可愛かった『愛するには短すぎる』のバーバラ。
気品と、あらためてダンスの腕を感じた『ノバ・ボサ・ノバ』のエストレーラ。
『激情』のカルメンや『ダンサ セレナータ』のモニカなど、黒塗りの情熱的な役も似合い、魅力的でした。

複雑な女心や大人の女の可愛さが絶品で、ひたすら美しかった『琥珀色の雨にぬれて』シャロン。
あの髪型や衣装が似合うトップ娘役は、ねねちゃんだけ!「なんて可愛いの~」と誰もが思ったでしょう。『めぐり会いは再び』のシルヴィア。
ハリウッド女優そのものに洗練された美しさとかっこよさ、ダニエルと丁々発止でやり合う場面もチャーミングだった『オーシャンズ11』のテス。

そしてやはり『ロミオとジュリエット』。出会った瞬間に恋に落ちたロミオに、さらに惹かれていくジュリエットがなんとも愛らしく、心の移ろいを丁寧に表現。果実のように瑞々しいジュリエットでした。

『Celebrity?セレブリティ?』~柚希礼音・夢咲ねね

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

悪妻から変化していく女心や加齢していく様を見事に演じ、新境地を見せた『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』のジョセフィーヌ。
轟 悠さんの妻役で、ゴージャスかつしっとりとした大人の女性を好演した『The Lost Glory-美しき幻影-』のディアナ・キャンベル。

そして最後の役は『黒豹の如く』のカテリーナ。昔の恋人に再会し、心揺れ動く大人の女性は、しっとりと素敵でした。

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