トップ娘役になる以前から思っていました。夢咲さんの舞台は固さを全く感じさせず、いつも伸び伸びとしていると。きっと彼女と組む相手は誰もが、リラックスして演じられたことでしょう。
発するものが潔くて飾りがなくて心地いい。万華鏡のようにキラキラと、様々な角度から輝きを与えてくれる星のお姫様でした。

『オーシャンズ11』~柚希礼音・夢咲ねね

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

また、女性なら誰もが憧れるプロポーションはどんな衣装も似合い、「次はどんなねねちゃん?」と楽しませてくれました。ダルマやミニスカート、ショートパンツの衣装も多かったですが、どれも品があり、舞台は華やかに彩られました。

「トップ娘役」というポジションほど難しいものはない……と常々思っています。あくまでもトップスターが頂点で、トップさんを立て、トップさんをカッコよく見せ、しかし決してお飾りではなく自分自身も輝く。だからこそ、トップさんをさらに輝かせることができるく。そのモデルのような娘役が、夢咲ねねさんでした。
柚希礼音さんのファンは皆思っていたでしょう。「ねねちゃんが相手役でよかった……」と。そう思われることがトップ娘役にとって一番の成果であり、一番の幸せだと思うのです。

 

柚希礼音&夢咲ねね

『パッショネイト宝塚!!』~柚希礼音・夢咲ねね

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

このコンビとくれば、ダンスが最高に上手い二人。
ステップの難しいタンゴやダンサーの役が多かったのもうなづけます。
とりわけデュエット・ダンスはどれも素敵でした。まるで吸いつくように共鳴し合い、お互いがお互いの体の一部のようにしっくりと響き合う……。「信頼し合う」という思いは当然のことで、そこに類まれなる「技術」があったからこそ。リフトは軽く高く、10回ぐらい回しちゃう!

私が1番好きだったのは『BOLERO-ある愛-』の「再会」の場面、ロメオとジゼルのデュエット・ダンス。カンツォーネの名曲「愛遥かに」にのせ、踊るというより語り合っているかのような二人は、ただただ美しく、涙がこぼれてきたものでした。

また、宝塚歌劇団の顔としてメディアでも活躍してくれました。
「森田一義アワー 笑っていいとも!」のテレフォンショッキング(2012年7月2日)、「SMAP×SMAP」(2014年1月6日)、「VS嵐」(2014年2月27日) 、「2014 FNS 歌謡祭」(2014年12月3日)、「水曜歌謡祭」(2015年4月8日) などに出演。
柚希礼音さんは「TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~」第8話(2013年6月7日)にドラマ出演もしました。

それから!2014年に開催された「宝塚歌劇団創立100周年大運動会」で勝利したのも、柚希礼音率いる星組!
舞台以外でも、宝塚歌劇団を牽引してくれた功績は計り知れません。