柚希礼音 若手時代

『太王四神記 Ver.II』~柚希礼音・夢咲ねね

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

一時代を築く宝塚のトップスター。どのトップスターも偉大な足跡を残すものですが、近年、これほど人気があり、多くの伝説を作ったトップスターはいたでしょうか。

柚希礼音さんは、入団11年という早さでトップスターに就任し、6年という長い期間、星組トップスターを務めました。
バウホール初主演は『おーい春風さん』の清太。同年、大作の『王家に捧ぐ歌』のラダメス役で、新人公演初主演を果たし、その後、『1914/愛』、『花舞う長安』、『長崎しぐれ坂』、『ベルサイユのばら』と次々と新公主演を務めます。

2007年『Hallelujah GO! GO!』のデニス役でバウ単独初主演。ほぼ同時に星組の二番手となり、多彩な役が与えられます。
中でも『THE SCARLET PIMPERNEL』初演のショーヴランは初の悪役で、深みのある低音ボイスと風格をアピールしました。
『ブエノスアイレスの風』では、ダンサー柚希礼音さんにぴったりのタンゴダンサーのニコラスをクールに好演。初めて組んだ夢咲ねねさんとの息もぴったりでした。


柚希礼音 星組トップスターに

そして2009年『太王四神記 Ver.II 』で星組トップスターに就任します。この年は宝塚歌劇団にとって改革が多かった年。その中で、柚希礼音さん、夢咲ねねさんという若いトップコンビの誕生も大いに話題に。ダイナミックなタムドクも好評で、タカラヅカ・レビュー・シネマにもなり、各地の映画館で上映されました。
映画館で宝塚を!『太王四神記Ver.II』

『ハプスブルクの宝剣』では、ユダヤ人としての過去を捨て生きるが、苦悩の末、本来の居場所に帰るエリヤーフーを熱演。ラスト、橋の上でアーデルハイトに再会した際のすべてを物語っていた表情が忘れられません。

そして日本初演で大ヒットとなった『ロミオとジュリエット』との出会い。温和と狂暴の狭間で苦悩するロミオ。一途にジュリエットを愛するロミオ。深みのある声が、さらに甘さをプラスさせ、危なげで純情なロミオは、“ロミオ”なのか“柚希礼音”なのかわからないほどぴったり。一番の代表作です。

『ノバ・ボサ・ノバ』~柚希礼音

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

世界初のミュージカル化となった『愛と青春の旅だち』では海軍士官を目指すザッカリーを。ロミオとは一変し、屈折し荒々しいザックはクール。その成長していく過程を匠に表現しました。

上演が決まった時から「絶対に似合う!」と確信したのが、柚希さんの初舞台作品でもあったショーの名作、『ノバ・ボサ・ノバ』のソール。八百屋舞台から起き上がった瞬間の若々しい可愛さに、甘い色気がたっぷりのソールはなんとも魅力的。また歴代ソールの中で一番、踊れるソールで、エストレリータとのデュエットやシナーマンは圧巻でした。
併演のコメディー『めぐり会いは再び』 。続編『めぐり会いは再び2nd』が上演されたほど、とにかく楽しかった!