八百屋舞台とは

この春、星組で再演される『ノバ・ボサ・ノバ』では、八百屋舞台が使用されます。その八百屋舞台とは……?
八百屋さんを思い出して下さい。商品が並んでいる棚が斜めになっていますよね。これは、奥にある商品までちゃんと見せるため。
八百屋舞台とはこの八百屋さんの棚のように、奥から前に斜めになっている舞台のことです。

これにより、平場の舞台であれば前方の生徒に隠れて見えにくい、舞台奥にいる生徒までも、見せることができます。多くが見えるということは、観客は迫力や臨場感をより感じることができるというわけです。

宝塚歌劇にはこれまでにも八百屋舞台は度々登場しています。
しかしそれは、どちらかと言えば宝塚バウホール公演など芝居をメインとする作品に多く、『ノバ・ボサ・ノバ』のように本公演のショー作品での八百屋舞台は珍しいことです。

八百屋舞台での苦労

舞台に立つ者にとって八百屋舞台は、体を酷使する厄介な代物。
急な坂道に立っているのと同じく、常に前のめりの姿勢なため、腰や足に相当な負荷がかかります。
その上で、走ったり踊ったりするのですからなおのこと。

それを稽古で慣らしておくことはできません(稽古場に八百屋舞台を組むことはできませんから)。
舞台稽古で初めて立つ八百屋に戸惑うのも仕方ありません。

私も本公演では『遥かなる旅路の果てに』という作品で八百屋舞台を経験しました。
娘役はハイヒール、男役もラッキーヒールの入った短靴をはいているため、さらに前のめりになってしまいます。
八百屋だから…と、ダンスの振りが考慮されるはずはなく、リフトやトランポリンまで登場し、足腰を痛めたり「怖い…」と怯えている人もいましたっけ。

しかし今回の『ノバ・ボサ・ノバ』は素足の役が多いため、足腰への負担は軽減されるでしょう。
生徒さんの体の負担が少ないことを祈ります。


『ノバ・ボサ・ノバ』は、『シャンゴ』『マイ・アイドル』『ハロー!タカラヅカ』『愛のコンチェルト』『ザ・フラワー』『ポップ・ニュース』『ラ・ラ・ファンタシーク』『ラブ・ラバー』などを作り「ショーの神様」と呼ばれた故・鴨川清作先生の作品。
再演希望の非常に高い作品で、これまでに何度か再演されていますが、今回は12年ぶりの再演となりました。
黒塗り、役替りなど見どころはたくさん。是非お楽しみに。

4月15日(金)~5月16日(月) 宝塚大劇場
6月3日(金)~7月3日(日) 東京宝塚劇場

■もう一度観たい!再演作品【2011年】
星組 ミュージカル・ショー『ノバ・ボサ・ノバ』-盗まれたカルナバル-


【編集部おすすめの購入サイト】

楽天市場で宝塚のCD・DVDを見る

Amazonで宝塚のDVDを見る

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。