ママの自己嫌悪を未然に防ぐ方法とは?

抜け出せそうにない自己嫌悪感には心理テクが効く!

抜け出せそうにない自己嫌悪感には心理テクが効く!

育児中のママが感じやすい自己嫌悪感。できれば、そこに陥る前に食い止めたいものです。

この記事では、自己嫌悪に陥りやすい2つの典型パターンを解説し、それぞれに有効な心理テクニックをご紹介していきます。
 
 

パターン1:自己評価の高さが原因になっているケース

目指すものが高い人は、ママになっても輝いているイメージがあります。しかし、自分へのハードルを高く設定する人は、自分への評価も厳しいという側面も持ち合わせているもの。向上心の高いママは、育児本やメディアなどの情報にも敏感です。「心に寄り添う育児を」「叱るより褒めることが大切」などなど、高いレベルの情報が頭に入っているからこそ、できなかったときに、「あぁまたそれに反してしまった」と……。

■自己評価パターンの自己嫌悪対処法

なにより、自己評価の基準を下げることが一番。しかし、言うのは簡単、やるのは大変です。もともと士気が高い方は、自分に課したハードルを下げることに抵抗を感じるもの。なぜなら自分のレベルを下げてしまうのではという懸念があるからです。

しかし、実際にはそうはなりません。頑張りすぎてしまうママは、どれだけ頑張っても頂上に到達しない高山を登っているので、すでに酸欠状態。自分で、「これでいい」と線を引いてあげる方が、達成感につながりやすいのです。

なので私はこうお伝えしています。「次に自分を責めそうになったら、『いいの、いいの』『もう十分』『頑張っているよ』とつぶやいてみてください」と。

「頑張っているよ」には、ガチガチになった心を解きほぐす効果があります。それまで完全防備していた鎧が外れ、体も心も軽くなったと感じるはずです。子育てで100%というラインは存在しません。頂上の見えない山を必死に登っている自分に「いいんだよ、もう十分」と声をかけてあげましょう。



パターン2:反芻グセが原因になっているケース

私が普段、育児相談などでよく聞くのが、思わず子供に言い過ぎてしまったことで自己嫌悪に陥るパターン。確かに、言い過ぎは自己嫌悪を引き起こす大きなきっかけの1つ。しかし子育て心理学で見ると、言い過ぎ以上の原因が存在します。それは「反芻グセ」。

牛、ヤギ、羊などが行う反芻は、食べ物をいったん胃に送りこんだ後、もう一度口に戻して噛みなおすことを指します。人間が行う反芻とは、”言葉”の反芻。言ってしまったこと、やってしまったことを、しばらくたってから頭の中に思い浮かべ、自己評価を加えていく現象です。思考の動物”人間”ならではのクセといえます。

よくあるのが、
「なんであんなこと言ってしまったんだろう」(原因追求)
「あの時は、○○すべきだった」(自分へのダメ出し)
「なんて私はダメな母親なんだろう」(自己否定)
という展開。この3ステップであっという間に自己嫌悪感が心を満たします。

■反芻グセパターンの自己嫌悪対処法

1. そもそもの原因である「言い過ぎ」を未然に防ぐ
  • 「ここは外だ」とイメージして叱る。人はだれでも、家の外に出ると、いい顔を保ちたいもの。なので、周りにギャラリーがいるつもりで発言すると、感情を取り乱しにくくなります。
  • 甥っ子、姪っ子をイメージして叱る。他人には決して言わないような言葉を、我が子には発してしまうもの。なので、甥っ子、姪っ子、友人のお子さんなど、ちょっと距離のある近しい子を想定し、その子に言うつもりで発言すると、とげのある言葉や傷つけやすい言葉が出てきにくくなります。
2. 「反芻グセ」の質を高める
人間は考える動物。なので、この反芻はだれもがやっています。問題はその質。「そうそう、この間のピクニック、最高だったなぁ」というポジティブな反芻もあれば、「なんなの、あの店員! 今、思い出しても、超アタマにくる~~!!」というネガティブな反芻も。

講座などで、この反芻のことを話すと、「みんな、そんなに心の中で喋っているものなんですか?」と聞かれます。普段は意識をしていないので気づきませんが、基本、何かに没頭している時間以外は、ブツブツと何かしらつぶやいているもの。ということは、反芻をゼロにすることは基本的に無理。よって、質を高めるのが得策です。

たとえば、ある日の夕方、我が子に、「○○なんかうちの子じゃないよ!」と思わず口を滑らせてしまったとしましょう。

その日の夜、夕食時の出来事を思い返し、
「私って最悪……。母親失格だ」
とスタートしてしまうと、確実に自己嫌悪まっしぐら、いいことはありません。そうならないために意識したいのは、視線を未来に向けること。
「なんてひどいことを言ってしまったんだろう。明日、しっかり謝ろう。そしてもう次に絶対にこんなことを言わないためには何ができるだろうか?」

もちろん、「うちの子じゃないよ!」なんて言うものではありません。しかしもう言ってしまったのです。すでに起こったことについてあれこれ述べていても何も始まりません。大切なのは次に繰り返さないこと。

自己嫌悪というのは、100%過去の出来事に対して発生します。過去のことをネガティブに料理すると、できあがるのが自己嫌悪です。

「じゃあ次はどうすればいい?」と未来に方向性を自ら変えることで、その料理はまったく違ったものになります。すでに起こってしまったことを二度と繰り返さないためのポジティブな反省こそが、そのカギ。明日、あさってに目を向け、前向きな反省を促していきましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。