三重の観光・旅行

伊勢神宮の正しい参拝順路は?知っておきたい豆知識(2ページ目)

三重県で一番有名な神社といえば、伊勢神宮でしょう。「お伊勢さん」「大神宮さん」と呼ばれていますが、「神宮」というのが正式な名称です。伊勢神宮は2000年の歴史がありますが、まだ参拝したことがないという人も含めて、事前に知っておくべきことについて、ご紹介いたします。

大石 ゆう

執筆者:大石 ゆう

三重ガイド


二見浦・二見輿玉神社

一般的な順路をご紹介した後で、江戸時代の伊勢参りでは欠かせなかった、二見浦・二見輿玉神社と金剛證寺をご紹介します。伊勢の海と山の魅力を味わう場所としても素敵ですよ。時間に余裕があれば、ぜひお立ち寄りください。

ガイドが子どもの頃から何度も行っている二見浦。波打ち際にたたずみ、ぼーっと海を見ているだけで幸せな気持ちになる場所です。大きな巨石が二つ並ぶ夫婦岩も、太い縄で結ばれて本当に立派だなあと思います。縄を張り替える神事の様子はよくテレビで紹介されているので、見たことがある人は多いかもしれませんね。
夫婦岩

二見浦にある夫婦岩です。


夫婦岩で有名な二見浦は世界最古の海水浴場で、神宮を参拝する前に禊(沐浴)をする場所だということをご存じですか。江戸時代の人たちは、禊をしてから伊勢神宮を参拝していたのですよ。

現代ではそれに代わるものとして、浜参宮があります。二見興玉神社で霊草・無垢塩草(むくしおくさ)での祓い清めを受けます。これに使う幣は、興玉神石付近で採れる海草(アマモ)です。神宮式年遷宮のお木曳行事やお白石持行事への参加者は浜参宮を行っているそうです。
二見

二見輿玉神社です。


また、近くには二見シーパラダイス(水族館)や賓日館という国の重要文化財に指定された建築物もあり、ぶらぶら散歩するのにも良いところです。お雛祭りの頃には、二見の参道ではひな人形を展示しています。
二見駅

二見駅でひな人形がお出迎えしてくれます。


二見浦・二見輿玉神社
JR東海 参宮線 二見浦駅 徒歩15分
伊勢自動車道~鳥羽・二見ライン~二見JCT下車…2つ目の信号を右折…鳥羽方面へ(R42号)トンネル手前の坂を左折
神社参拝者専用の駐車場あり【20台】
もしくは 堤防沿いの二見浦公園の駐車場
www.amigo2.ne.jp/~oki-tama/

朝熊岳 金剛證寺

金剛證寺は朝熊岳にあります。静かで厳かな雰囲気がある場所です。昔はケーブルカーがありましたが、平日はバスの運行がないため、車かタクシーの利用が必要です。伊勢志摩スカイライン(有料)を使って登っていくと伊勢の街が一望できる風景も楽しみの一つです。
金剛證寺

金剛證寺には卒塔婆が立ち並んでいます。


金剛證寺は伊勢神宮の鬼門を守る寺で、神宮の奥之院ともいわれ「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の俗謡にも唄われています。
大黒様

参拝者に撫でられてピカピカの大黒様です。


風水師に「内宮参拝のあとに金剛證寺を参拝すると陰陽のバランスが整うから良い」と教わりました。内宮と共に風水では本物のパワースポットなのだそうです。また、伊勢に住んでいる人たちは、家族が他界すると金剛證寺に卒塔婆を建てる風習があります。奥の院へ続く卒塔婆は圧巻ですよ。

奥の陰

金剛證寺の奥の院へ続く道です。



朝熊岳 金剛證寺
・近鉄五十鈴川駅からタクシー約20分
・近鉄朝熊駅から登山道経由2時間30分
朝熊岳 金剛證寺ホームページ

次は伊勢神宮参拝の豆知識をお伝えします。

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