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江戸時代の屋敷がそのまま残る「御城番屋敷」

武士の屋敷が当時のまま残っているのが「御城番屋敷」。現役で、そのまま子孫が住んでいます。松阪城からの眺めは、まるで時代劇のセット。全部で19戸ありますが1戸が当時の暮らしを再現して公開されています。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

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NHKのドラマの舞台にもなった「御城番屋敷」

 

 

武士の屋敷が当時のまま残り、しかも現役で、そのまま子孫が住んでいます。おすすめは松阪城からの眺めで、まるで時代劇のセット。全部で19戸ありますが1戸が当時の暮らしを再現して公開されています。

江戸時代、松阪は紀州藩の土地で、幕末に騒動が起きました。紀伊田辺に住んでいた紀州藩主直属の家臣に対して直臣(藩主直属)から陪臣(藩主の家来の家臣)になるように命じられます。本社のエリート街道を歩いていたのが、子会社へ転籍しろと命じられたのと同じですので抗議しましたがダメで、武士の誇りを選んで浪人しました。

浪人生活は6年にもなりましたが、あきらめずに伝手を頼って徳川慶喜などに嘆願。ようやく復帰がかない、新しい赴任先となったのが松阪城の御城番。騒動を起こしたので、紀州から離れたところへ行けということでしょう。

ところが今度は明治維新が起きてしまいました。苦労して勝ち取った武家屋敷を守っていくため合資会社苗秀社を設立。皆で団結して時代を乗り切り、苗秀社は今も続いています。

この騒動は中公新書「幕末武士の失業と再就職」となり、NHKでドラマ化もされています。松阪は三井家の発祥地でもあり商人の町だったことも影響しているのでしょう。

■データ
三重県松阪市殿町
JR・近鉄松阪駅下車 徒歩20分
松阪城搦め手のすぐそば
Yahoo!地図情報(松阪駅)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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