フィンランド/ヘルシンキの観光・お土産

カウリスマキ映画の趣き満点ナイトスポット、アンドラ(3ページ目)

清楚で美しいイメージの強調されるフィンランドですが、映画監督アキ・カウリスマキの作品を見て、やや空気の淀んだノスタルジックなヘルシンキの街に思いを馳せている人だっているでしょう。そんなディープな界隈に足を踏み入れたければ、アンドラというナイトスポットがおすすめ!なんとカウリスマキ兄弟自身がプロデュースしたバーが主体となったエンタメ施設で、映画の世界さながらの渋いムードに浸れます。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

映画に使われたネオンが輝くムード満点のラウンジ&ロビーと映画館 

ドブロブニク外観

コロナから地下へと続く階段を降りて行くと目に飛び込んでくる緑のネオンは、カウリスマキ映画ファンならピンとくるはず……!?

コロナの地下階にあるのは、どちらもイベント開催時のみに開放される、ちょっとレアなバーラウンジと映画館。

内観

壁に取り付けられた楽譜模様の長ランプが洒落ている

バーカウンター横から続く階段を降りて行くと、緑色のネオンが目に飛び込んできます。このDubrovnik(ドブロブニク)というロゴ、アキ・カウリスマキ映画ファンならどこかで見たことが……とピンとくるのでは?正解は、90年代の名作『浮き雲』で、ヒロインのイロナが給仕長を務めていたレストラン・ドブロブニクの店頭に輝いていたネオン。実際この地下には同名を冠したラウンジ・ロビーがあり、イベントやライブの開催される日のみ旅行者でも入れるチャンスがあります。イベントのない日には、プライベートで貸し切りナイトパーティや結婚パーティが行われることも。

約200人収容可能なステージ付きラウンジの後方には、楽譜模様の長ランプや木造のバーカウンターなど、レトロながらも洒落たインテリアに囲まれたバーカウンターがあって人気を博しています。ロビーや喫煙室に設置されているソファも、ゆったりとした革張りで、ちょっとだけ贅沢気分に浸れそうな仕様。

キノ

もともとここにあったという劇場がリノベーションで生まれ変わった、クラシカルなプライベート映画館

映画館キノも、日頃はプライベートイベントで利用されることの多い会場ですが、ときどき映画イベントやカウリスマキ映画の上映会などで一般開放されることがあります。もしこの雰囲気満点なレトロラウンジや映画館までをじっくり堪能してみたければ、滞在中に公開イベントがあるかどうか予めお店に尋ねて、同時にチケット確保方法などを確認することをおすすめします。

 

<DATA>
ドブロブニク(Dubrovnik Lounge & Lobby/ドゥブロブニク・ラウンジ&ロビー)キノ(Elokuvateatteri Kino/エロクヴァテアッテリ・キノ)
住所:Eerikinkatu 11, 00100 Helsinki
TEL:+358 20 175 1620
アクセス:地下鉄「Kamppi」下車徒歩約5分
営業時間:開催イベントによる


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