間違えやすい言葉ベスト7!覚えておきたい日本語表現
新社会人と呼ばれる若者だけでなく、知ってるつもりでも間違って使ってしまっている言葉は案外多いものです、ときには見直してみましょう
そんな、大人でもつい間違えやすい言葉のいくつかをあらためて見直してみましょう。
次の言葉は、○×どちらでしょうか?
Q1 「次回は、保険証をお持ちしてください」
Q2 「あの曲は、耳ざわりの良い曲ですね」
Q3 「突然の訃報に唖然とした」
Q4 「まんじりともせず、数時間同じ姿勢だ」
Q5 「いつも外れたことばかりで世間ずれしている」
Q6 「至せり尽くせりの 充実した宿泊プラン」
Q7 「にこやかでやぶさかでないという様子だった」
では、正解を見てみましょう。
Q1 「次回は、保険証をお持ちしてください」×
これは、敬語の間違いです。「お持ちする」は、自分側の謙譲語の形です。ですから、相手の行為に用いるのは誤り。
正しくは、「お持ちになってください」「お持ちください」など。
Q2 「あの曲は、耳ざわりの良い曲ですね」×
「みみざわり」とは「耳障り」と書いて、聞いていて不愉快、耳障りだという意味。ですから、ここは言い換えるならば、「耳に心地よい曲」などの言い方が正しい。
Q3 「突然の訃報に唖然とした」×
「唖然(あぜん)」とは、驚きあきれて声も出ない様子を言います。声が出ない、言葉にならないことであっても、あきれることを指しますから、信じられない出来事に言葉を失ってしまう様子を述べるなら、正しくは「訃報に呆然とした」となります。
Q4 「まんじりともせず、数時間同じ姿勢だ」×
「まんじりともせず」とは、少しも眠らない、一睡もしないでいるさまを指します。ですから、眠らず数時間そのままという意味で用いたのなら誤りではありませんが、「まんじりともせず」=「全く動かない」という意味で用いるのは誤り。動かない、動じないことを表すのならば、「微動だにしない」などが正しいです。
Q5 「いつも外れたことばかりで世間ずれしている」×
「世間ずれ」とは、実社会で苦労した結果、世間の裏に通じて悪賢くなるという意味を指します。ですから、「世の中の考え方から外れている」という意味で使うのは誤り。それを言うなら同じ外れでも「常識外れ」「非常識」「浮き世離れ」などが正しいです。
Q6 「至せり尽くせりの 充実した宿泊プラン」×
これは、意味の取り違えというよりも、言い間違いでしょう。
正しくは、「至れり尽くせり(いたれりつくせり)」。
Q7 「にこやかでやぶさかでないという様子だった」○
これは○、正解です。
「やぶさかでない」とは「○○にはやぶさかでない」という形で、「それをする努力を惜しまない、喜んでする」という意味を指します。反対に、やりたくもないのに仕方なくするという意味で使ってしまうことのないように注意しましょう。
いかがでしょうか? もしかしたら、この中にうっかり誤りが潜んでいるかもしれませんね。敬語の間違い以外にも、このような慣用句の言い間違いや意味の取り違いにも注意しましょう。
そのほかの誤用例はこちらから→https://allabout.co.jp/gm/gc/429567/
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