マンション相場・トレンド/新築マンションレポート

地域の声を反映 ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン

JR京浜東北線「新子安」駅より徒歩4分。地域に親しまれたグランド跡地のまちづくりプロジェクト「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」が竣工しました。災害に強くかつ教育・文化やコミュニティの充実を目指した横浜市、地域、企業が一体となって地域力・魅力をアップするユニークな街づくり。497邸がわずか10カ月で完売するなど多くの支持を得ています。参考にもなるプランニングの特徴を写真中心に紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

地域の意見を採り入れた街づくり「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」
防災拠点の整備や豊富な植栽を外周に配置

地域住民の方々

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の竣工見学会に参加した地域住民の方々

JR京浜東北線「新子安」駅より徒歩4分の高台の敷地面積約1万9千平米の広大な場所に「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」(三菱地所レジデンス)は建ちます。かつて企業のグラウンドがあった、地域に親しまれた地。開発にあたっては、2010年4月に新子安まちづくり推進委員会が発足。横浜市、三菱地所レジデンス、地域住民の3者によって街づくりの協議が行われました。その中で、防災拠点の整備や保育施設や地域交流施設の設置、植栽などの緑の充実といったプランニングへの意見がまとまり、企画に反映されました。総戸数497邸のマンションは、エリアのフラッグシップ物件としての認知もあり発売からわずか10カ月、約2600件もの来場件数を集め完売しました。
ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン

「新子安」の高台に建つ「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」

駅を出てペデストリアンデッキに出ると、スケール感のある「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物が視界に入ります。建物は、地上10階地下1階建て。横浜市市街地環境設計制度により市より高さ等に関する規制の緩和を受けることで、ランドマーク的な価値を生み出しています。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物外観

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物外観

現地を訪ねると、シンボルツリーであるクスノキが迎えます。第一種住居地域内の閑静な住宅街の一角。敷地全周に緑豊かな歩行者空間の整備が行われており、自然を纏ったような景観は、地域に潤いを与えるとともにマンションの景観価値も高めています。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物外周には歩行者専用の通路と植栽が施されている

こうした植栽に関する要望は、町内会などの地域住民の意見を取り入れたもの。当該地にもともとあった大きなサクラの木は、プランニング上残せなかったため、代わりに地域防災拠点の広場にもなるサークルガーデンには、サクラの木が植えられています。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のサークルガーデン

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のサークルガーデンは、防災の拠点にもなる


上質感あふれる共用空間 支持率の高い共用施設を重点設置
認可保育所や地域交流施設を敷地内に設置

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のエントランスラウンジ

建物内部に入ると、格調高い共用空間が迎えます。エントランスホールからは、滝の流れるカスケードテラスの美しい景観が楽しめます。自然石などが用いられ上質感あふれる空間に仕上がっています。エントランスホールに設置されたコンシェルジュカウンターでは、取り次ぎサービスやカーシェア・サイクルシェアなどのサービスが受けられます。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のオーセンティックラウンジ

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のオーセンティックラウンジ

さらに魅力なのが共用施設の充実です。同マンションでは、実際のアンケート結果に基づき、ニーズの高い共用施設を用意しています。ゴミステーション、宅配ロッカー、コンシェルジュはもちろんのこと、キッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、シアタールームやミニショップ、洗車スペースまで用意。パブリックラウンジやオーセンティックラウンジもありミニショップではカフェサービスや焼きたてパンも提供されます。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のパーティールーム

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のパーティールーム


「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のゲストルーム

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のゲストルーム


加えて、スタディルームや展望デッキなども設置されており、マンション内で様々な楽しみ方が実現できそうです。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のキッズルーム

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」のキッズルーム

また、認可保育所として保育所運営企業グローバルキッズを誘致。地域の幼児保育をサポートします。さらに学童保育施設や地域交流施設も設置。ここでは、様々な地域活動が行われる予定です。見学日には、町内会の方にもお披露目会が行われていましたが、「予想以上の出来栄えで地域活動にもプラスになった」との意見もありました。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」に併設される認可保育園

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」に併設される認可保育所

同プロジェクトは、事業主である三菱地所レジデンスが地域まちづくり活動に2010年4月の新子安まちづくり推進委員会設立当初から参加しており、地域ニーズにあったマンションを企画することで結果として居住者にも住みやすい場所に仕上がっています。
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」に併設される学童保育施設

「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」に併設される学童保育施設

基本計画・デザイン監修を三菱地所設計が担当し、設計・施工は熊谷組が請け負っています。ワンフロアごとの施工面積が広いことに着目し、事前にユニットを組立てることで作業を平準化・システム化し建築を迅速かつ正確に実施。工期の短縮と施工コストの圧縮に結びつけ、来場からの契約率20%以上の高い支持を得ることにも成功しています。良いマンションづくりには、関係者間の意見調整と事前のプランニングが大切であることを「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の竣工現場を見てあらためて感じました。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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