地域の意見を採り入れた街づくり「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」
防災拠点の整備や豊富な植栽を外周に配置
「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の竣工見学会に参加した地域住民の方々
駅を出てペデストリアンデッキに出ると、スケール感のある「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の建物が視界に入ります。建物は、地上10階地下1階建て。横浜市市街地環境設計制度により市より高さ等に関する規制の緩和を受けることで、ランドマーク的な価値を生み出しています。
現地を訪ねると、シンボルツリーであるクスノキが迎えます。第一種住居地域内の閑静な住宅街の一角。敷地全周に緑豊かな歩行者空間の整備が行われており、自然を纏ったような景観は、地域に潤いを与えるとともにマンションの景観価値も高めています。
こうした植栽に関する要望は、町内会などの地域住民の意見を取り入れたもの。当該地にもともとあった大きなサクラの木は、プランニング上残せなかったため、代わりに地域防災拠点の広場にもなるサークルガーデンには、サクラの木が植えられています。
上質感あふれる共用空間 支持率の高い共用施設を重点設置
認可保育所や地域交流施設を敷地内に設置
建物内部に入ると、格調高い共用空間が迎えます。エントランスホールからは、滝の流れるカスケードテラスの美しい景観が楽しめます。自然石などが用いられ上質感あふれる空間に仕上がっています。エントランスホールに設置されたコンシェルジュカウンターでは、取り次ぎサービスやカーシェア・サイクルシェアなどのサービスが受けられます。さらに魅力なのが共用施設の充実です。同マンションでは、実際のアンケート結果に基づき、ニーズの高い共用施設を用意しています。ゴミステーション、宅配ロッカー、コンシェルジュはもちろんのこと、キッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、シアタールームやミニショップ、洗車スペースまで用意。パブリックラウンジやオーセンティックラウンジもありミニショップではカフェサービスや焼きたてパンも提供されます。
加えて、スタディルームや展望デッキなども設置されており、マンション内で様々な楽しみ方が実現できそうです。
また、認可保育所として保育所運営企業グローバルキッズを誘致。地域の幼児保育をサポートします。さらに学童保育施設や地域交流施設も設置。ここでは、様々な地域活動が行われる予定です。見学日には、町内会の方にもお披露目会が行われていましたが、「予想以上の出来栄えで地域活動にもプラスになった」との意見もありました。
同プロジェクトは、事業主である三菱地所レジデンスが地域まちづくり活動に2010年4月の新子安まちづくり推進委員会設立当初から参加しており、地域ニーズにあったマンションを企画することで結果として居住者にも住みやすい場所に仕上がっています。
基本計画・デザイン監修を三菱地所設計が担当し、設計・施工は熊谷組が請け負っています。ワンフロアごとの施工面積が広いことに着目し、事前にユニットを組立てることで作業を平準化・システム化し建築を迅速かつ正確に実施。工期の短縮と施工コストの圧縮に結びつけ、来場からの契約率20%以上の高い支持を得ることにも成功しています。良いマンションづくりには、関係者間の意見調整と事前のプランニングが大切であることを「ザ・パークハウス 横浜新子安ガーデン」の竣工現場を見てあらためて感じました。