オフィスを活性化させるユニークな事例

社内活性化。多くの企業でその実現に向けて、さまざまな取り組みがなされています。社内活性化とは、具体的には社員間で「会話」をさせることとなります。その会話も、お互いを知り合うことで初めて成り立ちます。それだけではまだまだです。次に、知り合った人同士が会話できる場を仕掛けることが必要となります。コピー機のスペースや休憩室のように偶発的な出会いの場を作る方法もありますし、管理部門が強制的に会話の場を作るという方法もあります。とはいえ、実際どのようにすればいいのか頭を悩ませるところ……。今回は社内活性化にあたってユニークな取り組みを実践している企業の例を4つ紹介します。


1.敢えて混乱を巻き起こす。社内短期留学制度

ある企業が行っている事例、その名も「社内短期留学制度」。所属部署とは異なる部署で、ある期間その部署の仕事を体験するという制度です。他の仕事を体験することで、視野を広げるという目的、また短期(3か月から半年程度)とは言え、留学した先での人脈作りが可能となります。

留学先から戻ってきても、その人脈は生き続けますから、
刺激ある会話をしている様子

異なる部署で、お互いに刺激し合う

何かあれば気軽に頼ることができるようになります。情報交換もされることでしょう。留学した人が「ハブ」となり、両部署の潤滑油としての活躍も見込めます。

さらに、留学生の年次にもよりますが、一定期間、本籍部署からメンバーが抜けることになりますから、その部署として人手が足りなくなります。その分を他のメンバーでカバーしなければならないので、業務の効率化、改善が見込めます。リーダークラスが留学してしまったら、さらに工夫をしないと乗り切れません。

一方、受け入れる部署は、全くの初心者が入ってきますから、戦力として活躍してもらうには、仕事の意味や目的を伝えなければなりません。その際、自らの仕事を見つめ直すきっかけとなるかもしれません。また、リーダークラスが留学生としてやってきた場合は、その方の経験もあり、従来型の業務について、いろいろと良い意味での指摘や改善提案も期待できます。

留学する方も、受け入れる側も、さらに送り出す側にも多くの刺激があるこの制度、多少の混乱はあるものの、人脈作りに付け加えて、両部署に、業務改善という刺激を与えることが可能となります。


2.晴れの舞台を仕掛ける。社員講師による勉強会

社内大学という名称で運営している企業が多数あります。外部から専門家を招聘して勉強会や研修を開催するのではなく、社員を講師役とするのです。それも業務に関する勉強会のみならず、業務外についても同様に行います。

まずは業務系の勉強会。業務に関する専門知識を有する講師役に社員を任命。任命された社員は、必死になって勉強会の資料作り、プレゼンの練習を行います。それによる自身の成長の機会になります。

勉強会を社内に告知することで、自社にこのような専門家が存在するのだ、というPRになります。また勉強会に参加して社員は、勉強になるとともに、素晴らしい社内人脈を作ることができます。困ったらこの人に連絡しよう、そのようにしてこれから会話するきっかけ、知り合う場を提供することになります。

では、業務外の勉強会とはどのようなものでしょうか。例えば、プライベートで「ヨガ」を行っており、相応の知識がある。「写真」撮影が趣味で、その腕前がプロ級。そのようなプライベートで専門家顔負けの社員がいるはずです。そのような社員に、課外活動的に講師役を頼み、希望者を募って勉強会を行うのです。

参加者は当然、さまざまな部署から集まってくるはずですから、参加した者同士の知り合うきっかけを提供することができます。お互い自己紹介などするはずですから、仕事上での結び付きの可能性もあります。

講師役としては、晴れの舞台で活躍できますし、その場に参加した者同士の会話の場の提供、そして、講師役との人脈づくり、参加者同士の人脈作りに寄与することができます。自らが興味のあることですから、積極的に知り合い、会話をすることが期待できます。