輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入ステーションワゴン&ミニバンの正しい選び方 (3ページ目)

かつてのような勢いはないものの、トップレベルの使える実用車がステーションワゴン。ツウ好みの、ヒトとは違う選択にもなって面白い。今回は2クラスに分けてオススメを紹介。さらに、数少ない輸入ミニバンのベストチョイスも付け加えました。“買い”なのか、“待ち”なのかを指摘しながら、輸入ステーションワゴン&ミニバンの正しい選び方をお伝えします。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

アッパーミドル~ “プレミアム”か“それ以外”か

プジョー508SW

プジョーの最上級モデルのステーションワゴン版が508SW。シトロエンC5と同じ1.6L直噴ターボを搭載。ラゲージ容量は560~1598L、価格は397.8万~462.1万円

次は、欧州Eセグメント(アッパーミドルクラス)以上のモデルで選んでみよう。このクラスは、サイズ的にはほぼ同じながら、プレミアムとそれ以外の2種類に分けることができる。要するに、アウディ、BMW、メルセデスの独プレミアム御三家と、それ以外だ。

ワゴンとしての実用性では、“それ以外”に軍配の上がることも多いから、使えるステーションワゴンが欲しいという人は、高いプレミアムブランドを避けるのも賢い買い方である。

オススメは、カオとパワートレインを変更したマイチェン後のプジョー508SW。

実に欧風な乗り味と、実用性の高さで、プレミアム勢を凌ぐ。さらに、プレミアム勢より街で見かけることが少ない。人とは違うワゴンに乗りたいという方は、ぜひ一度、試してみてほしい。

いやいや、このクラスはやっぱりプレミアムブランドに限る、という方には、本音を言うと、もう少し待て、である。なぜなら、御三家ともモデルライフとしては後半戦のクルマばかりになるからだ。逆にいうと、いい条件が出やすいし、煮詰まった、成熟したモデルということもできる。
アウディA6アバント

2004年に登場した、アッパーミドルのA6、そのステーションワゴン版がA6アバント。ラゲージ容量は565~1680L、価格は627万~900万円。ハイパフォーマンスモデルのS6アバント(1245万円)、RS6アバント(1563万円)もラインナップ

そういう観点で選ぶなら、これからモデルチェンジしたのちも長く乗っていけそうな、アウディA6アバントを推す。クワトロの安定感と、スタイリッシュで飽きのこないカタチ、豊富なラインナップなど、このクラスの新定番だ。今や、デザイン的にみても最もコンサバで、それゆえ、飽きのこないモデルだと言える。
M・ベンツE63AMG S 4マチック ステーションワゴン

2013年のビックマイナーチェンジで登場した、M・ベンツE63AMG S 4マチック ステーションワゴン。更なるハイパフォーマンスグレードのSは585ps/800Nmの5.5Lツインターボを搭載。ラゲージ容量は621~1876L 、価格は1601.4万~1739万円

ワゴンであっても高性能が欲しい!! そういう方には、メルセデス・ベンツEクラスAMG63の4マチックを、ぜひ。その加速フィールはスーパーカー顔負けで、なおかつ、ワゴンとしての実用性や機能はノーマルモデルと何ら変わらない。目立たず高性能が欲しい人にはうってつけ。
 

結論:ワゴンを越えた美しさCLSクラスシューティングブレーク

M・ベンツCLSシューティングブレーク

スタイルコンシャスなM・ベンツCLSクラスに登場した、CLSシューティングブレーク。スポーティモデルに積載性を確保したスペシャルな形というコンセプトだ。ラゲージにはオプションでウッドフロアも用意された。ラゲージ容量は590~1550L、価格は1275.4万円

王道は、アウディA6アバント。個人的にオススメしたいのは、メルセデス・ベンツのEクラスではなくCLSクラス シューティングブレーク。この美しさ、もはやワゴンの領域ではない。積載量はセダンより少し多いくらいでいい、という人には絶対オススメ。

次のページは、ミニバンの紹介です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます