死後のFacebookは?
実社会では、あなたが亡くなったときには、親族が死亡手続きを行ってくれます。ところが、インターネットの世界では、死亡後のアカウントは放置されることが多く、亡くなったユーザーのアカウントをどう扱うかは課題のひとつとなっています。なかでも、Facebookは実名で利用するサービスであることから、死者の扱いはより慎重にならなければいけません。Facebookでは、亡くなったユーザーのアカウントを「追悼アカウント」に指定する機能があります。追悼アカウントになると、ユーザーのトップページに「追悼」と表示されながらも、以前の投稿や写真などが残ったままになります。つまり、ユーザーの生前の軌跡を辿ることができるのです。
この記事では、ユーザーの死後、Facebookアカウントがどのように扱われるのかを紹介します。さらに、2015年2月から海外で導入されている「相続人」機能についても紹介します。
亡くなったユーザーを追悼アカウントに指定する
亡くなったユーザーを追悼アカウントに指定するには、こちらのリンクをクリックするか、以下の手順に従ってリクエストページに移動します。なお、リンクをクリックすればスマートフォンからでもアクセスできます。Facebookの画面の右下にある[その他]から[ヘルプ]をクリック
[アカウントの管理]をクリック
[追悼アカウント]をクリック
[Facebookに登録されている亡くなった方のアカウントについて質問をするにはどうすればよいですか]をクリックし、文中の[こちら]をクリック
「亡くなった方のアカウントに関する特別リクエスト」というページが表示されます。ここで、申請者の名前、亡くなったユーザーの名前、(わかれば)亡くなったユーザーのメールアドレス、亡くなったユーザーのFacebookのURLを入力します。
申請者、亡くなったユーザーに関する情報を入力
さらに、亡くなったユーザーとの関係、アカウントをどうするか、を入力します。そして、ユーザーが亡くなったことを証明するもの(死亡が記載されている住民票や死亡診断書などを撮影またはスキャンしたもの)をアップロードします。
ユーザーとの関係、アカウントの扱い方を入力して、死亡証明書をアップロードして[送信]をクリック
この後、Facebook側とやりとりをすることで、亡くなったユーザーのアカウントを追悼アカウントに指定できます。
追悼アカウントでは、これまでの投稿にコメント、写真のシェアなどはできますが、申請者がユーザーのページに新しく投稿することはできません。また、投稿を個別に削除することもできません(アカウントを丸ごと削除するように申請することは可能)。これは、死者の歴史を改変させないためだと思われます。
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