イタリア語

イタリア人は「時間を守らない」というのは本当?(2ページ目)

時間や締め切りに対して几帳面とされている日本人から見ると、イタリア人はちょっとルーズなイメージがありますね。では実際のところはどうなのでしょう?ガイドが見る限りの印象では、「時間を守る」ことに対する重要度が日本と違うということと、「仕事とプライベートでは事情が違う」ということが言えます。その現状をご紹介していきたいと思います。

西村 清佳

執筆者:西村 清佳

イタリア語ガイド

遅刻の言い訳 番外編

フェイスブックには何と、「Scuse poco credibili per giustificare un ritardo ちょっと信じがたい遅刻の言い訳」というグループまで存在します。そこで見つけた数多くの言い訳のほんの一部です。

イタリア人画像

街角で人待ち風情のイタリア人男性

- ゴメンゴメン、ホント、ゴメン。うちの親がさ…(以下省略)
- あれ、3時だっけ?5時じゃなくて?
- 悪い!とりあえず一杯目は奢るよ。
- 本当はこちらが先に着くはずだったんだよ、でも信号が全部赤で...
- 緊急に片付けなくちゃいけない用事があってね。
- 君だって5年前の誕生会、遅刻してきたじゃないか!
- えぇー、待っててくれたの?もうとっくに先に行ったと思ったよ。
- あ、言わなかったっけ?行かれないんだよ、今日。
- どうしても仕事が片付かなくて出られなかったんだ。

本当にバリエーションが豊かですね。

律儀にもなれるイタリア人の言い分

イタリア人画像

カフェの前で待ち合わせのイタリア人男性

これだけ言い訳のパターンが多いことを考えても、やはりイタリア人は遅刻しがちということが言えそうです。また、 「遅刻はしないほうが良い」という概念は、時間に律儀な人との共通認識としてあるようです。

ここでイタリア人の名誉のために付け加えると、普段から常に時間に律儀なイタリア人も少なからずいます。特に、私生活では遅刻の常習犯でも、仕事の現場ではきっちり守れる人がほとんどです。この「オンとオフを切り替えるイタリア人」の話を聞いてみると、「時間を守ることはできる。でも時間に自分が縛られているようで不愉快。だからオフの時ぐらい、自分を時間から解放したい」と言うことでした。

いかにも、自由に生きていたいイタリア人らしいセリフですね。

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