イタリア流初夏の社交辞令

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人気のある高級リゾートのポルトフィーノ(ガイド撮影)

イタリアでは夏のバカンスは一年の楽しみでもあり、生活リズムの中で欠かせないものです。時期は8月に2−3週間ぐらいを思い切って休んでしまうのがイタリア流で、そのバカンスを毎年心待ちにしています。
6月から7月にかけてぐっと暑くなってくると同時に、もう夏のバカンスが待ちきれないと言わんばかりに、巷では友人同士や同僚でこんな挨拶が聞かれるようになってきます。

Dove vai di bello la vacanza? ドヴェ ヴァイ ディ ベッロ ラ ヴァカンツァ?
(バカンスはどこに行くの?)

この会話は、イタリアでは街のタバコ店や青果店、郵便局など至る所で耳にする季節の挨拶の定番になっています。

バカンスはどんなところに行くの?

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シチリアで海を楽しむ人たち

バカンスの行き先で一番多いのはやはり海で、車にキャンプ道具一式を積んで海の近くにキャンプしたり、あるいは家族で貸しアパートを借りたり、友達が別荘を所有してる場合には大挙して集まるなどします。このほか友達同士でヨットを借りたり、ヴィレッジ型の大型リゾートに滞在することもあり、それぞれのバカンスのスタイルや予算などに合わせて行き先を考えます。

中でもイタリア国内で人気のある行き先は、地中海に浮かぶ島のサルデーニャ島やシチリア島、最南端のプーリア州やカラブリア州で、イタリアだけでなくヨーロッパ中からバカンスに人が集まって来ます。

イタリア国外の意外な人気リゾートとは?

日本ではアクセスの良さなどからハワイやグアム、サイパンなどが海外リゾートの中でも根強い人気がありますが、イタリア人に人気のある海外の行き先は、意外にも日本ではリゾートとして知られていない場所だったりします。

まずはエジプトの紅海沿岸。日本ではピラミッドに砂漠とラクダのイメージが強いエジプトですが、イタリアからのアクセスも良く、ダイバーに人気のある紅海周辺には、ヨーロッパ人が好む大型リゾート地があちこちに開発されています。

そしてアフリカ大陸の東海岸。アフリカはサバンナでサファリというイメージが強いですが、ケニアやタンザニアなどでは、沿岸部にヨーロッパ人向けの大型リゾートを開発し、サファリツアーとパッケージで大自然を満喫できるバカンスをプロモーションしています。

こういった大型リゾートはヴィッラッジョ・トゥリスティコ Villaggio Turistico(観光客ヴィレッジ)と呼ばれ、レストランやプールやジムを併設し、だいたい1週間滞在のパッケージツアーが基本で食事も3食全て含まれているのが普通です。

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