イタリア語

イタリア流、夏のバカンスの過ごし方って?(2ページ目)

夏休みが近くなると、誰でも「どこに行こうか?」「何をしようか?」など考えるのは楽しいものですよね。イタリア人は8月に2-3週間ぐらいの休暇をとって、それぞれ家族ぐるみで海や山にキャンプに行ったり、あるいは海外へ出かけたりします。ここではイタリアにおける典型的なバカンスの過ごし方、そして「バカンス」という言葉が本来、意味することは何なのかご紹介したいと思います。

西村 清佳

執筆者:西村 清佳

イタリア語ガイド

イタリア流バカンスの過ごし方とは?

sicilia photo

シチリアの夏のビーチ(ガイド撮影)

それでは長いバカンスの間、イタリア人はどのように過ごすのでしょう?ここで驚くべき衝撃の事実!イタリア人のバカンスの基本スタイルとは「何もしない」のです。

どういうことかと言うと、例えば日本人ならイタリアに1週間滞在したら、その間にどの街を訪れ、何を見て、どんなレストランに行って、何をお土産に買おうか考えると思います。一方で、イタリア人は海に滞在している間、「ただひたすら海辺でゴロゴロする以外は何もしない」のです。

朝のんびり起きたら新聞とともに朝ごはん、その後に水着に着替えて海へ出かけたら、あとはひたすらビーチに寝っ転がって本や雑誌を読んだり、友達とトランプをしたりして過ごします。イタリア語では「海に入る」という単語と、「お風呂に入る」単語が同じでバーニョBagnoと言いますが、その言葉が示す通り、海に入って活動的に泳いだりスポーツを楽しむ人は少なく、入ってもパチャパチャと浸かる程度です。
 
ビーチでは老若男女、紫外線も気にせずにみんな肌を焼いています。
日本では特に女性は白い肌こそが美の象徴ですが、イタリアは逆で男女問わずこんがりと小麦色に焼けた肌が好まれます。それはもともと「私は仕事をしないで長くバカンスを楽しめる立場です」ということがイタリアではステータスであり、焼けた肌こそがその象徴であることに由来しています。

知られざるバカンスの本当の意味とは?

beach photo

エメラルドグリーンのビーチはまるで別世界(ガイド撮影)

日本人から見ると、なんだか時間の使い方がもったないような過ごし方ですが、どうしてイタリアでそういうバカンスが主流なのか、その理由は「バカンス」という言葉そのものに隠されています。

イタリア語でバカンスはヴァカンツァVacanza、その語源はラテン語の「空になる」という意味からきています。イタリアで長期休暇は労働者の権利として社会的に認められており、雇い主も雇用者に休みを許可することは義務付けられています。

その休みを利用して、イタリア人は文字通りに「頭を空っぽにしてひたすら休む」のです。そうすることで、また9月から頑張るための英気と体力を養います。

夏休みには予定を詰めこまないで、たまにはこんなのんびりしたイタリア流バカンスも素敵ですね。

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