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2015年3月のオススメ展覧会・美術展

国立新美術館(六本木)のルーヴル美術館展 日常を描く、三菱一号館美術館(東京)のワシントン・ナショナル・ギャラリー展、国立歴史民俗博物館(千葉県)の大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-、町田市立博物館 (町田)の和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―、水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城県)の山口晃展 前に下がる 下を仰ぐを紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

2015年3月のオススメ展覧会・美術展

日ごとに暖かくなり、お出かけしやすい季節になりました。この時期はバラエティ豊かな展覧会がたくさん。お花見の下見も兼ねて、外へ出かけてみませんか?
ヨハネス・フェルメール 《天文学者》 1668年 Photo ? RMN-Grand Palais (mus?e du Louvre) / Ren?-Gabriel Oj?da / distributed by AMF - DNPartcom

フェルメール、「ルーヴル美術館展」に待望の初来日!

ヨハネス・フェルメール 《天文学者》 1668年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF - DNPartcom



◎2015年3月のオススメ展覧会・美術展-目次-
国立新美術館(六本木):ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
三菱一号館美術館(東京):ワシントン・ナショナル・ギャラリー展~ アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから
国立歴史民俗博物館(千葉県):大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-
町田市立博物館 (町田):和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―
水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城県):山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ


とうとう来日! フェルメール《天文学者》
国立新美術館(六本木):ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄


バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《物乞いの少年(蚤をとる少年)》 1647-48年頃undefinedPhoto ? RMN-Grand Palais (mus?e du Louvre) / St?phane Mar?challe / distributed by AMF - DNPartcom

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《物乞いの少年(蚤をとる少年)》 1647-48年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Stéphane Marchalle / distributed by AMF - DNPartcom

どの作品も銘品揃い。どこから見ても、何日かけても一向に見終わらないことで知られるフランスのルーヴル美術館。この美術館からよりすぐりの銘品が日本にやってきました! 今回の展覧会のテーマは「風俗画」。16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパの風俗画が一堂に会します。

「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描き出したもの。食卓につくつつましい農民や、手入れされた庭園で微笑む貴族の男女、家事に忙しい召使など、さまざまな身分、職業の人々が送った日常が描かれています。これらの作品は、当時の社会風俗を忠実に描いた…だけでないところもミソ。絵画のなかには登場人物のポーズや、描かれた小道具などにより「貞淑でいましょう」、「清く正しく生きましょう」という教訓的、道徳的なメッセージが込められていることもあるのです。その隠された意味を見つけ出すことも、風俗画の楽しみのひとつです。

ティツィアーノ 《鏡の前の女》 1515年頃 Photo ? RMN-Grand Palais (mus?e du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF - DNPartcom

ティツィアーノ 《鏡の前の女》 1515年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF - DNPartcom

展覧会で、必ず見ておきたいのが、今回初来日となるフェルメール《天文学者》。17世紀オランダを代表する彼の作品は、窓から差し込むやわらかい光が画面をつつみこむ、彼の円熟期の作品。そのほか、ティツィアーノやムリーリョ、レンブラントなどヨーロッパの国、時代を代表する名画が揃いました。ふだんのルーヴル美術館でも、これだけの作品を一つの会場で見られるのは珍しいことだそう。ぜひ、時間をたっぷりかけてご鑑賞ください。


■展覧会DATA
展覧会名称:ルーヴル美術館展 日常を描く~風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2月21日(土) ~ 6月1日(月)
開館時間:10:00~18:00
※金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで
※4月25日(土)は22:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
※5月5日(火)、26日(火)は開館
Web: http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

次のページでは 三菱一号館美術館(東京):ワシントン・ナショナル・ギャラリー展― アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションからを紹介します。
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