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2015年3月のオススメ展覧会・美術展(4ページ目)

国立新美術館(六本木)のルーヴル美術館展 日常を描く、三菱一号館美術館(東京)のワシントン・ナショナル・ギャラリー展、国立歴史民俗博物館(千葉県)の大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-、町田市立博物館 (町田)の和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―、水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城県)の山口晃展 前に下がる 下を仰ぐを紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

繊細な色使いに心奪われる
町田市立博物館 (町田):和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―

水玉文氷コッフ?

水玉文氷コップ
日本 大正時代~昭和初期 高8.5cm他
個人蔵

江戸切子、薩摩切子など、江戸時代末期より独自の技術が発達していた日本のガラス。明治に入ると、大量生産の技術と西洋の文化が一気に押し寄せ、その様式は驚くほど大きく変化、発展をしていきます。明治9(1876)年に創業された品川硝子製造所では、当時ヨーロッパで使われていた機械や工具が用いられ、外国人技師たちが日本の職人に伝えた硝子の技術は、全国へと広がっていきます。
この展覧会は、その明治期から昭和の時代に至るまでの、生活用品として使われたガラス製品を展示するもの。

羊歯と雪輪文ワインク?ラス

松浦玉圃 羊歯と雪輪文グラス
日本 明治後期~大正時代 高11.5cm他
町田市立博物館蔵(若尾芳枝氏寄贈)

明治期から大正期にかけて製造された西洋デザインを完全に模倣したガラス製品は、時代を経るにつれ少しずつオリジナリティを身につけていき、日本古来の文様や、四季折々のモチーフなどが用いられる、いわゆる「和ガラス」も製造されるようになりました。。展示されているガラス製品はどれも彩り豊かで、愛らしいものばかり。いま見ても斬新に映るデザインのものも少なくありません。暖かくなってくるこの時期、涼やかなガラスの展示はとても心地よいものになるはずです!


■展覧会DATA
展覧会名称:和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―
会場:町田市立博物館
会期:3月14日(土) ~ 5月10日(日)
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日
※5月4日は開館、5月7日休館
Web: http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/museum/hakubutukan_top.html

次のページでは 水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城県):山口晃展 前に下がる 下を仰ぐを紹介します。

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