繊細な色使いに心奪われる
町田市立博物館 (町田):和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―
江戸切子、薩摩切子など、江戸時代末期より独自の技術が発達していた日本のガラス。明治に入ると、大量生産の技術と西洋の文化が一気に押し寄せ、その様式は驚くほど大きく変化、発展をしていきます。明治9(1876)年に創業された品川硝子製造所では、当時ヨーロッパで使われていた機械や工具が用いられ、外国人技師たちが日本の職人に伝えた硝子の技術は、全国へと広がっていきます。この展覧会は、その明治期から昭和の時代に至るまでの、生活用品として使われたガラス製品を展示するもの。
明治期から大正期にかけて製造された西洋デザインを完全に模倣したガラス製品は、時代を経るにつれ少しずつオリジナリティを身につけていき、日本古来の文様や、四季折々のモチーフなどが用いられる、いわゆる「和ガラス」も製造されるようになりました。。展示されているガラス製品はどれも彩り豊かで、愛らしいものばかり。いま見ても斬新に映るデザインのものも少なくありません。暖かくなってくるこの時期、涼やかなガラスの展示はとても心地よいものになるはずです!
■展覧会DATA
展覧会名称:和ガラスのうつわ ―近代日本のかわいいデザイン―
会場:町田市立博物館
会期:3月14日(土) ~ 5月10日(日)
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日
※5月4日は開館、5月7日休館
Web: http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/museum/hakubutukan_top.html
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