家族でドライブ

特約によって車外での自動車事故も補償できる

自動車事故の「ケガの補償」「人・自身の補償」としてお馴染みの人身傷害保険。運転者やその車に乗っている人がケガ・死亡・後遺障害を負った場合に、保険金額を上限として治療費などの人への損害を補償するものです。

保険をかけている自動車に乗っているときの事故を補償するものが一般的ですが、「人身傷害車外事故特約」などを付けることにより、本人(記名被保険者)とその家族の他の車に乗っているときの事故、歩行中の自動車事故、自転車に乗っているときの自動車事故などの「車外での自動車事故」も補償されるようになっています(記事「人身傷害保険の補償設定 3つのポイント」をご覧ください)。

人身傷害保険の加入が大切な理由

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自賠責保険の補償範囲は限定的

人への補償というと、事故の相手が加入している自賠責保険を思い浮かべる人も少なくありません。でも、これがあるから人身傷害保険に加入していなくても大丈夫だと思っているのなら、考えを改めてください。理由は2つあります。

■自賠責保険は、100%自分の責任で起こした事故は対象外
1つは、自賠責保険は被害者救済のための保険なので、「100%自分の責任で起こした事故(無責事故)は対象外」となるからです。停車中の車に後ろから追突した場合やセンターラインオーバーによる事故などの場合、無責事故として相手の自賠責保険から保険金を受け取ることができないことがあるのです。

また、単独事故のような相手のいない事故で負ったケガなどは対象外です。人身傷害保険は無責事故でも、故意または重大な過失、自殺や犯罪行為などによって生じた事故でなければ実損を補償するので、その点は大きな違いです。

■自賠責保険は、自分の責任割合が大きいほど、もらえる保険金が少ない
2つめは、自賠責保険は「相手の責任割合に相当する損害が補てん」となるからです。自分の責任割合が大きいほど、もらえる保険金は少なくなります。人身傷害保険では保険金額が上限になりますが、責任割合にかかわらず治療費や逸失利益などの実損が補償され、過失相殺による減額を受けることはありません。

交通事故は一瞬の気の緩みから起きるといわれています。事故の相手からの高額な損害賠償に備えることが自動車保険の第一の目的ですが、事故によってかかる家計の負担、家族への負担を軽減させるためのものでもあります。人身傷害保険はその役割を担っています。