第3位 白川郷(岐阜県)
日本の原風景、白川郷の合掌造り集落
白川郷の合掌造り集落は、富山県の五箇山とともに世界遺産に登録(1995年)されている人気観光スポットです。特に“合掌造りの民宿体験”は、夫ステファン・シャウエッカーの著書『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)のランキングで、堂々第1位に輝いています。
何が外国人を惹きつけるかというと、まずあの村全体の雰囲気です。近代的なビルや電線などが全く無いのどかな田園風景の中、茅葺き屋根の合掌造りの家々が静かに立ち並ぶ風景は、よく使われる言い回しですが、本当に“昔の日本にタイプスリップ”したような感覚に陥ります。
その合掌造りの家には実際に人が住んでいるというのも、外国の人たちが感動するポイントです。世界遺産の集落ですから、すごいことですよね。その一部が民宿になっていて、自分たちも宿泊体験ができるのです。木造の和室に泊まり、居間の大きな囲炉裏のそばで郷土料理の夕食をいただく。何ものにも代え難い旅の思い出になるでしょう。
北陸新幹線で東京~金沢がグンと近くなりました!
たとえば、東京駅で朝一の6:16発の北陸新幹線に乗ると、10:30にはもう白川郷に到着。集落の中をゆっくり散策し、ランチを食べて、お土産の買い物を楽しんでも、最終の金沢行きバス17:30までは充分時間があります。北陸新幹線で東京に戻るもよし、金沢で1泊するもよし。いろいろな楽しみ方ができるようになりました。
車窓から見える日本の田舎の風景、山や海(北陸新幹線では日本海)の自然も、外国の人には好評です。
第4位 立山黒部アルペンルート(富山県)
そそり立つ雪の壁は大迫力、立山黒部アルペンルート
雪がない国々から来る旅行者にとって、「日本で雪を見る!」ということは旅の大きな目的の1つです。そこで大人気となっているのが、立山黒部アルペンルートの「雪の壁」。バスの何倍もの高さがある雪の壁は、見るだけでも大迫力ですが、壁のそばを歩いたり直接触ったりできるので、みんな大喜びです。
2015年の観光用のルートが開通するのは、4月16日~6月22日(予定)。多くのスキー場や雪の観光地が春になってクローズするなか、入れ替わるように雪の壁が開通しますので、この時期に来る外国人ゲストはぜひ連れていってあげたい。現地まで行く乗り物も、ケーブルカー、ロープウェイ、トンネルトロリーバスなど多彩で楽しめます。
寒さ対策はしっかりしなければならないので、春の装いで来た方には防寒具などを貸してあげるとよいでしょう。
大人気スポットだけに、できれば週末とGWは避けたほうが無難。4月中でしたら、富山か長野でお花見ができる場所がありますので、両方見られたら最高のカップリングになりますね。
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