捨てなくてもいい洋服収納の方法!
捨てなくてもいい洋服収納
洋服が大好きで個性派のGさん。お気に入りの服がたくさんあって、自分なりに収納しているけれど、クローゼットが「魔窟!」と言います。もっと服が選びやすい収納法はない?今困っていることを解決するために片付け始めました。
手順1:引き出しの中身を出して仕分けする
寝室のベッド脇にある備え付けのクローゼット。たっぷりしていて余裕のスペースがあり、魔窟にはなっていません。ただ、「上の棚はどう使ったらいいのかしら?」というGさん。現在は引き出しケースを置いていますが、あまり活用できていないようです。
収納用品を駆使してしまっている。満杯な所がある一方でスカスカな所も
一方、下段にある引き出しケースの中は、ほぼ満杯状態。そこで、まずは左端にある引き出しケースの中身を出して、手持ち服を確認することからスタートしました。引き出しは小さいのに、「こんなに出てきた!」「この服がここにあった!」とGさんはつぶやきます。
紙袋に入れてある服、タグ付きの新品、装飾的でたたみにくい服などがある
そして立て続けに、こんなコメントを連発。「これ、学生のときの」、「営業職のときの」、「これは、もらった」、「フリマで100円だった」、「お盆と新年に服が増える!」(セールがあるから)、「買ったけれど着ていない。バチが当たる」など。着ないものは、この際だから手放してみては?という声に動じることなく、Gさんは一着ずつ確認中。ひと通りたたみ直したところで、次の作業へと進みます。
手順2:何別に分けると選びやすいかを考える
トップスだけでも100点近くあるのでは?そして、その種類も様々です。服を選ぶときには、どんなふうにしているのでしょう。キャミソールかカットソーといった種類で、コットンかウールかという素材で、仕事用かプライベートかというシーンなど、分かりやすくまとめる基準を考えてもらいました。
ツートーンはどうする?色分けに迷う服はGさんジャッジで分類
「好きなテイストがゴスロリで、お気に入りのブラドがある」というGさん。セレクトショップのように、ブランドでまとめるという手はありますが、服選びとブランドが直結していないようです。では好きな色は?と尋ねると、「白、紫、赤。これからはターコイズ」とのこと。そこでGさんの「色別はテンションが上がる!」という即決のもと、黒、グレイ、赤、紫、寒色系に分けて引き出しに戻すことに決まりました。
次はいよいよ、上段にあるケースの活用へと進んでいきます。
手順3:上段の引き出しケースに出番待ちのアイテム
トップスが引き出しに収まったところで、次はハンガー掛けになっている服を点検。一つのハンガーに何枚も重ね掛けしているから、下のものが分からなくなっているようです。また、先シーズンにクリーニングから戻ってきたコートが、今もそのまま掛かっていたり、駅まで自転車に乗るからもたついて困るという、長い丈のスカートがあったり。出番が少なくてもしまっておきたい服がいくつかあります。
今回の片付けで捨てるモノは5点ほど。そのうち服は2点で、ほとんど減らしていない
その中から、「このスーツは当分着ない」「この帽子はあることが分かればいい」「このバッグはベトナムで買った」など、出番待ちのモノたちは、上段の引き出しケースにひとまとめ。ひと通り手を付けてみると、服を減らしていないのに空きスペースができました。「空いた!また増えちゃいそう」というGさんの危険なヒトコト。
重ねてハンガー掛けにしていた服を修正して、丈とアイテムで並び順を変更。かけた服と引き出しケースの間に隙間ができた
10着しか持たないというパリのマダムが巷で話題になっていますが、何かと誘惑の多いニッポン。「新しいのがあると嬉しくなる」「安いと買っちゃう」など、服が増えやすい傾向にある人にとっては、はるか遠いところの話です。でも今回は、「片付けてみたら」というご主人の言葉に押されて、しまい方を手直ししました。ご主人にも専用のクローゼットがあって、そちらは急きょひとりで手を入れたそうです。
動線を計算に入れた男子収納
寝室から出た廊下の先にあるのが、ご主人用のウォークインクローゼット。ハンガー掛けと引き出しとの使い分け、小物の吊るし方など収納の基本にのっとって整理されています。上着とズボンはそれぞれアイテム別にハンガー掛け。入り口近くにハンガーラックを置いて、そこにベルトなどが吊るされています。身支度の流れにそって、アイテムが配置されているから使いやすそうです。
ベルトはS字フックに、ネクタイは専用ハンガーで吊るし収納
「主人はササっと片付けちゃうけれど、私は同じようにできない」とGさんは言います。片付けるペースは人それぞれ。そして、今すぐ捨てなければいけないというわけではありません。使いながら収納の状態を点検していけたらいいのでは?ただ、買うほうが先行すれば、すぐに収納は満杯になります。買う、着る、手放すことをうまく調整して、大好きな服をもっと楽しめるのが理想。それが「幸服」収納なのだと言えます。
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