会社を経営するKさんは、2歳と5歳男児のママです。毎朝4時に起きてひと仕事をしてから、子どもたちを保育園に託して出勤。帰宅が遅いご主人に代わって育児、家事全般をこなしています。そんなKさん同様、多くの共働きママたちは片付けやすい仕組みをつくりたいと願っています。そこで今回は、実際にKさんが3時間片付けに挑戦します。

片付ける場所を決める

Kさんの住まいは3LDKの賃貸マンション。3週間前に引っ越しをしてきたのですが、仕事に家事に忙しくて、子どもたちが寝た後に夜中まで片付け作業をして、何とか生活できるくらいにはなっているとのこと。それでも段ボールに入れたままの荷物が残っているため、気になって仕方がないようです。でも、いっぺんに家じゅうを片付けるとなると、大きな負担になります。
寝室の洋服収納

子どもを着替えさせることが多いのに、寝室の一番奥にしまってあるから動線が長い

いま一番気がかりになっているのはどこ?という問いかけに、「保育園に通っている子どもたちの服や持っていくエプロンなどのこと。毎日洗濯して乾いたらしまって、使ったら洗濯の繰り返しなので、ラクに出し入れできるようにしたい」というKさん。子どもたちの衣類は寝室にあるキャビネットの中と、ハンガー掛けの服は子ども部屋のクローゼットの中にあります。

一方でママとパパの服はどうでしょうか?「寝室のクローゼットと子ども部屋のクローゼットの両方が満杯。スーツケースの中にも服が残っていて、収納しきれるかどうか分からない」と言います。引っ越したときに衣装ケースを寝室に置いた状態になっているので、部屋の中もすっきりとさせたいとのことです。

そこで今回は、2か所のクローゼット収納を改善することにしました。

事前の準備を万端に

片付けようと思い立ったときが吉日ということで、すぐに作業を始めたくなるのではないでしょうか。でもちょっと待ってください。作業をしながら考えたり判断したりしていると、途中で手が止まることになって、時間のロスが避けられません。そして心身ともに疲れきって、集中力が途切れてしまうのです。そこで肝心なのは事前準備。あらかじめ現状の写真を撮って、作業内容を決めておくと、片付け作業がスムーズに進みます。
クローゼット収納と引き出しケース

寝室のクローゼットには白い衣装ケースを入れて使う

子ども部屋のクローゼットと引き出しケース

子ども部屋のクロ―ゼットは奥行きが深くて広いので、子どもが大きくなるまでは親が利用する

子ども部屋の衣類収納に100均

クローゼットと棚収納の間にある突き当りのスペースを、簡易な収納スペースとして活用する。あらかじめ寸法を測って突っ張り棒を購入しておきたい

まずは2か所のクローゼットの使い方を決めます。寝室はママの服、子ども部屋にある大きなクローゼットにはパパの服とオフシーズンの服を収納。子ども部屋の空きスペースを利用して、子どもたちのデイリーな衣類を収納するという方向で、おおまかな方針を定めました。

寝室クローゼットから片付ける

大きいスペースから手を付けてしまうと最初の段階で疲れてしまうので、寝室にある小さいほうのクローゼットから片付けることにしました。あらかじめ決めておいた片付け方針をもとにKさんのご主人が、寝室の空きスペースに組み立て式の洋服ラックを設置。パパの服はそこにしまいたいというリクエストがありました。そのため、子ども部屋のクローゼットにはシーズンオフの服をしまうという方針へと変更。こうした調整ができるのも、事前準備をしていたおかげです。
寝室クローゼット収納と洋服ラック

洋服ラックは引っ越し前の家で使っていたもの。クローゼットの脇にあった空きスペースにピッタリなサイズだった

断捨離

サイズが合わない、十分に着た、着る機会がない服を処分して減量。スーツケースの中にオフシーズンのたたんだ服を入れて臨時に収納。引っ越し直後に慌てて収納ケースを買わずに、少しずつ改良していくといい

いよいよ作業をスタート。クローゼットにしまってある服の中から、シーズンオフの扱いになる冬服を取り出すことにしました。コートやジャケット、ニットなどを取り出しながら、「要らない」と即決できる服を袋詰めにしていきます。「これはアメリカにいたときの」「まだ着られる」「家で着るのにいいかも」など、迷いながらも選別。

服はハンガー掛けにしておきたいという、Kさんの意向どおりパイプに吊るしていきます。一方、シワにならないスカートやパンツ、スカーフなどはたたんで引き出しに収納。そのためにクローゼットの中には、衣装ケースを1台収めます。
クローゼット収納の片付け方

床にあったものを取り出して衣装ケースをIN。その上にはシャツやジャケットなど丈の短いアイテムを吊るす

次々と服をしまっていったところ、寝室のクローゼットには入りきらないことが分かりました。そこでパーティ用のドレスは使用頻度が高くないので、シーズンオフの服と一緒に子ども部屋のクローゼットへしまうことにしました。上の棚にある寝具は、別の部屋にあるクローゼットに収納します。

子ども部屋の大きなクローゼット

パパの服は子ども部屋から寝室の洋服ラックへと移動します。それと入れ替わりに、シーズンオフとパーティドレスを子ども部屋のクローゼットに収納。たたんだ衣類をしまうために、もう1台の衣装ケースを中に収めます。
子ども部屋のクローゼット収納の片付け方

上の棚にある夏用の床マットは、リビングにあるクローゼットへ移動

子ども服の断捨離

しばらく保管しておくことになる、お下がり服はきちんと洗って防虫剤を入れておく

実はこのクローゼットには、長男には小さいけれど次男には大きいという服が、衣装袋に入れていくつも置かれていました。こういったお下がりとして待機させている服は、季節と大きさできちんと分けておく必要があります。

ちょうど着られる時期になったら、すぐに取り出せるようにしておかないと、場ふさぎな存在になってしまうからです。とは言え、今回の片付けでそこまで手を付けていると時間がかかりすぎるので、クローゼットの上段に収まる分量まで減らすという、次回の宿題として残すことにしました。

子どものデイリー衣類がラクに片付く収納に

最後の作業は、子どもたちのデイリー衣類の収納です。洗濯したらハンガー掛けのまま収納できるように、クローゼットの中ではなく室内で保管することにしました。そこで子ども部屋の空きスペースを利用して子ども服のコーナーづくり。他の部屋にあったキャンバス布の引き出し3段を持ってきて、そこにたたんだ衣類を収納。その上にはパイプを2本渡して上は次男用、下は長男用に使います。
子供服の片付け方

毎日入れ替わるので埃がつく心配はない。引き出しの中と横の棚を使って、エプロンやタオル、プール用バッグなども収納

寝室クローゼットの収納法

寝室のクローゼットも片付け終了。左はパパ服で右がママ服として、それぞれの収納スペースが完成した

片付けのポイントは「範囲を区切る」「時間を決める」ことです。今回は2人で2か所のクローゼットを片付ける目安として、3時間を設定。間にケーキタイムをはさんで、さらに子どものデイリー収納コーナーを設けたので、予想タイムを少しオーバーしましたけれどほぼ予定通り。ひとりで行うとしたら2日に分けて、寝室の日と子ども部屋の日にするといいでしょう。収納から取り出したモノを次の作業まで持ち越せるように、一時的に入れておける段ボールがあると作業がはかどりますよ。



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