照明は明るく照らすための道具、と思っていると、リビングは隅々まで明るくしてしまいがち。でも、ホテルの部屋は明るすぎず、落ち着いていて柔らかな雰囲気。照明を効果的に使えば、ホテルのようなイイ感じのリビングや寝室を作ることができます
夜、住宅では天井に設置したメインの照明をつけて終わり、というご家庭が多いと思います。明るい団欒の場にはお似合いですが、時にはゆっくりと落ち着ける雰囲気にしたいこともありますよね。
ホテルの客室はメインの照明を控えめにして、デスクの上など必要な場所に機能的な照明をつけ、さらに、雰囲気を良くするための間接照明を効果的に使っています。ホテルスタイルのインテリアで真似すべき点は様々ありますが、夜について言えば、照明が重要なポイントになるのです。では、具体的には自宅でホテルっぽさを再現するにはどうしたらよいのでしょうか。
ホテルのような雰囲気を作りたいなら
メインはオフ、スタンドライトをオン
ホテルの客室は、明るすぎず暗すぎず。ベストなバランスで、リラックスできる雰囲気づくりを優先しています。人間の身体は、ぴかぴかに明るい場所から急に明りを消して暗くしても、すぐに寝られるわけではありません。ちょっと暗めの照明で過ごすことは、質の良い眠りを確保するためにも重要と言われています
夕食が終わってくつろぎの時間になったら、リビングの天井照明は思い切って消しましょう。そして、明るすぎず暗すぎない明かりを作り出すために、スタンドライトをつけます。ひとつのスタンドライトでは心もとないという場合は、複数個所にライトを配置して明るさを確保します。部屋の広さや照明の明るさによって、フロアライトも組み合わせると良いでしょう。
寝室においても「メインはオフ、スタンドライトをオン」の基本は変わりません。寝室の場合は自然と眠りが促されるよう、リビングよりもほの暗いくらいでOKです(とはいえ、何かにつまずくほど暗くはしないようご注意を)。照明からの光を直接モノに当てず、壁などに反射させて明るさを作り出す間接照明も積極的に取り入れたいですね。
洗練されたライティングが作れる
タッチライト“jiwari – moonlight”
タッチライト“jiwari”には、タッチ操作のあと2時間でゆっくりと消灯しはじめるオートスリープ機能、部屋の照明を切るなどして周囲が暗くなった際に自動で点灯し、15分後に自動で消えていくgood night機能が備わっています。2万4624円~2万8620円(税込)※天然木の種類によって価格が異なります
ホテルっぽい間接照明を手軽に作れるのが、天然木の色合いが美しい進藤電気設計のタッチライト“jiwari”です。本体にスイッチ類はなく、前面の木の表面に触れるだけで明かりをつけたり消したりでき、調光もタッチひとつで行えます。ホテルのベッドサイドには様々なスイッチが集約されていて、ベッドに入ったままでも照明やカーテンをコントロールできますが、あの便利さを自宅に導入できるのです。
最初からこの家のために作られたのではないかと思えるほどインテリアになじみ、造り付けのように見える照明には、なかなかお目にかかれません。“jiwari”は、ホテルの客室でよく見られる間接照明の雰囲気を後付けで作り出せる、数少ない照明です。付属の専用フックを使えば、傷をつけずに壁付けが可能。ベッドサイドに置いて間接的に空間を照らす明かりとして使いたい方は、別売りの専用スタンドがあると良いでしょう。
次のページでは、同じく進藤電気設計の新作照明をご紹介します。寝室や廊下にぴったりの常夜灯です。