頭皮はなぜ臭う?ニオイのメカニズム
働くアラフォーをターゲットにした雑誌「Marisol」のアンケートによると、約1割の人が頭皮のニオイを気にしているという結果がありました(Marisol 2014年9月号集英社)。朝夜、しっかりと洗髪しているのに、夕方になるとぷーんと臭う頭皮。その頭皮のニオイの主な原因は皮脂。
皮脂は「油」の一種なので酸化します。食用の油も酸化すると嫌なにおいがするように、皮脂も酸化すると悪臭を放ってしまいます。皮脂が多く分泌されると頭皮がかゆくなり、さらにかいてしまうと、フケの原因や、新しい皮脂が分泌され、においの元となる皮脂の過剰分泌という悪循環に陥ってしまうことも。
また、皮脂やアカなどを栄養源に雑菌が繁殖することでニオイを放ってしまうことがあるのです。そもそも頭皮の皮脂腺は顔のTゾーンの3倍もあります。皮脂腺から分泌される脂が毛穴に残ったままだと汗やほこりなどと混ざり合って思わぬニオイを生み出します。シャンプーの語源はヒンディー語で「マッサージ」。頭皮をしっかり洗って、刺激し血行促進をすることです。
ニオイのもとや雑菌、余分な皮脂をやさしくオフ
頭皮はなぜ臭うのか、という点で加齢臭のもととなるノネナールが原因としている説があります。対策としては、食品を使ったものがあり、頭皮の表面についているノネナールを吸着する効果がある「ウーロン茶」や「緑茶」、「柿の渋」「甜茶」などを軽くふくませたコットンなどで、やさしく頭皮をふくと効果的です。また、殺菌効果の高い「オキシドール」や「アルコール」で消毒するのは、必要な常在菌まで殺菌してしまうので使わないように。年齢を重ねると、常在菌の種類が増えるといわれているため、頭皮の臭いが気になる時は、余分な皮脂や頭皮にある常在菌を洗いながしましょう。
しかしながら、表面の常在菌を洗い流しても、角質の中からまた常在菌は現れます。常在菌は必ずしも悪いものばかりではありませんが、バランスが大切です。あくまで雑菌や余分な皮脂量などをしっかり洗い流すことが必要です。また、髪の毛や頭皮は外気に一日中触れるので、ホコリや汚れが髪の毛に付着します。
次ページでは、頭皮のニオイ対策ができるテクニックをお伝えします。