早期教育・幼児教育/家庭学習・教育方法

幼児期に差をつける!将来勉強嫌いにならない育て方

子どもが将来、勉強嫌いになるかどうかは、幼児期の育て方に鍵があります。幼児期に経験した、分からなかったことが分かるようになる、できなかったことができるようになるなどで得られる快感により、脳はさらなる快感を求めるメカニズムになっています。この経験がなければ、難しい勉強をつまらないと感じるようになってしまいます。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

「やる気」を出す脳のメカニズム

子どもが将来、勉強嫌いになるかどうかは、幼児期の育て方に鍵があるようです。脳のしくみを基に考えてみましょう。

例えば、一生懸命考えてやっと難問が解けたときや、できなかった逆上がりができるようになったとき、脳の中ではドーパミンという物質が分泌されます。その時、ヒトは快感を覚え、その快感の中で脳はさらなる快感を求めます。つまり、快感を実感できた時、その行動を繰り返したくなり、「やる気」が出てくるのです。

幼児期に成功体験を積ませる

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幼児期にたくさんの成功体験を

勉強がつまらないのは、分からないからです。そして、何が分からないのかも分からない時もあります。たとえ、そうだとしても、「わかった」時に得られる快感を体験していれば、その快感を再び得るために、頑張る気持ちも湧いてきますが、「わかった」時や「できた」時に得られる快感を体験していなければ、そういう気持ちも起こりません。勉強は苦痛なものだとしか思えないのです。

「わかった!おもしろい!」「できた!嬉しい!」という脳の快感を味わうためには、幼児期に成功体験を積むことです。そのためには、簡単には達成できない目標を設定し、努力し、達成する体験を積み重ねることです。あるいは、毎日の生活の中で、「これはどうしてこうなるんだろう?」「あれはどうしたらうまくいくんだろう?」と疑問を持ち、その疑問を解決する習慣をつけることです。つまり、好奇心の強い子どもに育てることも大切なことです。

子どもを自由に行動させ好奇心を育てる

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本当に危険なものは取り除き、子どもが自由に行動できる環境を

子どもの知りたいという本能をしっかり鍛えるには、何でも自由にやらせることが大切です。ものを触ったり、新しいことに挑戦したがるのは、知りたいという本能の表れです。危ないからといってやめさせたり、まだできないからといって手助けしたりするのはよくありません。せっかくの本能の芽を摘み取ってしまうことになります。本当に危険なものは、片づけておき、思う存分、欲求を満たせる環境を作ることです。そして、根気よく子どもの行動を見守り、好奇心を育てましょう。

「面白そうだね!すごいね!」と声をかける

子どもが興味を持っていることに対し「面白そうだね!」と、そして、できなかったことが達成した時に「すごいね!頑張ったね!」と声をかけましょう。

子どもは、頭ごなしに注意されると、まるで自分の全てを否定されたかのような気持ちになり、何に対しても消極的になってしまいます。そして、本能的に自分を守り、人の顔色をうかがい、知りたいという本能を抑え込み、好奇心が育たなくなってしまいます。「面白そうだね!すごいね!」と声をかけ、子どものやる気を引き出しましょう。

子どものことをよく知ることが大切

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子どもと一緒の時間を多く持ち、子どものことをよく知ることが大切

子どもが望んでいる刺激が何かを見極めることが大切です。子ども自身が知りたい、やりたいと望んでいる刺激であれば、大脳の発達につながります。親は、今、子どもが何に興味を持っているのか、何を求めているかを察し、子どもが望む刺激をタイミングよく与えることで、子どもの脳をうまく発達させることができるのです。

例えば、子どもは今、虫に興味を持っているだとか、字を書けるようになりたいと思っているだとか、子どもの欲求を知ることです。そのためには子どもと一緒に過ごす時間を多く持ち、たくさんのコミュニケーションをとりながら、子どものことをよく知ることが大切です。

目標は努力して達成できるものに

やる気を出して頑張ったのに、毎回失敗することを繰り返すと、脳が頑張ることを無駄に感じてしまい、頑張る気持ちが育ちません。高すぎるハードルもよくありませんが、簡単に達成できるものでは、快感が得られません。目標は努力して達成できる範囲に設定しておくことが大切です。

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