銀座にある北海道フレンチ

北海道は帯広空港近く幕別にある巨大な牧場。そのなかにたった10部屋で半年しか営業をしない「幻のオーベルジュ」がある。世界中から予約が殺到し、ハイシーズンの予約は困難を極める。当然今の時期は極寒の中、閉店中だ。しかし、いくら寒かろうが、雪が降ろうが自然や食材は生き続けている。
北海道

手の込んだ前菜が満載!

農業生産物は掘り起こせば雪の中から出てきて、羊、豚、牛など家畜類も寒さを突き抜けて元気に育っている。チーズも高品質で一度口にすると忘れられないとろけるラクレットなど、思い出すだけで垂涎ものだ。

オーガニックで高品質な北海道は帯広の食材をメインにしたレストランが人気だ。銀座3丁目のビルに地下にある「ノーザンファームコムニ」は気品と微妙に個室的空間を醸し出す独特の雰囲気の中、北海道のコムニを訪れたグルマンが集い、およそ出回ることの少ない希少性のあるブルゴーニュワインに酔いしれている。
野菜

冬野菜がしっかりと身体に溶け込んでいく

もちろんパブリックなレストランなのでご安心を。

料理の特徴はズバリ、野菜と肉のクオリティだ。仔羊の肉は繊細すぎて、何の肉かわからなくなるほど。野菜はそのまま食べても天にも昇る気分になる素材にほんの少し手を加えて、記憶に残る料理に仕上げられる。

アミューズはかぼちゃのテリーヌ。ふわりとした食感と柔らかな味わいがアリゴテによく合う。9品が添えられた前菜のプレートは楽しい一皿だ。どれもワインがソースになるように稀代のソムリエ、田中孝一氏の高い技術とセンスにより完璧と言っていいほどのマリアージュが楽しめる。
仔羊

仔羊と小豆のマリアージュに心が躍る

温泉卵の下には野菜のエチュヴェがたくさん!結構なボリュームだが、すーっと身体に入っていくから不思議だ。冬野菜は身体にエネルギーを与えてくれる、そんな気持ちになり、同席した野菜嫌いの友人も思った以上、フォークを進めている。

短角牛の煮込みは申し分のない煮込み具合で、ソースが優しくボルドーワインと溶け合い飽きることなく気が付くと皿は空っぽだ。
コムニ

金目鯛のポワレは野菜のソースに絡んで天にも昇る気持ちになるだろう

何気ない大根のポタージュに覚醒する。塩加減が足りないかな、と感じたが喉を通り過ぎたころにじわっと沸き上がる素材の味わいに塩を加えたら失礼千万。

これでもか!と締めはパスタかと思いきや、うどん。しかし、誰も気づかないだろう。コシの強さがクリームソースにぴったりと絡んでくる。それを流すのがシャブリときた。
コムニ

言われないとうどんとは気が付かないだろう

銀座には多くのフランス料理店がひしめき合う。超高級店からビストロまで何軒あるのだろう。しかし、手頃な値段で北海道の食材とプロによる完璧なほどのワインとのマリアージュを求めるなら「コムニ」はおススメだ。

バレンタインデイの予約、まだ空席があると聞いた。大切な人はきっと極寒の北海道を暖かな東京に見つけて喜んでくれるに違いない。

まるで北海道にいるかのような感覚が楽しめるだろう。

ノーザンファームコムニ
東京都中央区銀座3-9-5 伊勢半ビルB1
電話番号 03-6264-0049
営業時間 ランチタイム(平日 月~金)
11:00~14:00(LO 13:30)
ディナータイム(月~土)
18:00~23:00(閉店)
地図
日比谷線 東銀座駅 A2出口より徒歩3分
日祝休(不定休あり)
コムニ

看板は目立たずひっそりと



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