新型マスタングは2.3Lの直列4気筒から日本上陸
先代よりも大きくなったボディは全長4790×全幅1920×全高1380mmで、とくにワイド&ローが際立つディメンションになった。「Mustang 50 YEARS EDITION」は350台限定で価格は465万円
アメリカン・マッスルの代表格であるフォード・マスタングが、50周年を迎え、6代目にスイッチして日本に上陸する。
2014年11月から日本上陸記念ともいうべき350台限定の特別仕様車「Mustang 50 YEARS EDITION」の受注を開始していて、発売は2015年の春から。
2014年末にいち早く「Mustang 50 YEARS EDITION」に乗ることができたのでその印象を報告したい。
マスタングといえば、アメリカを代表するスペシャリティーカーで、クルマのみならず映画など文化の面でも欠かせない小道具(にしては大きいが)として認知されてきた。
クルマ好きでない方でも名前くらいは聞いたことがあるはずで、個人的には野太いアイドリング音を響かせるアメリカンV8、少なくてもV6エンジンというイメージが頭から離れない。
それが時代の流れか、思い切ったダウンサイジングとシリンダーレス化を敢行し、新型は2.3Lの「EcoBoost(エコブースト)」と呼ぶ次世代エンジンを搭載するというからアメ車ファンからは驚きの声も上がっているようだ。
V8エンジン、コンバーチブルも2015年後半には登場予定
さらに、2015年後半にはマスタングで初となる右ハンドル仕様と、5.0LのV8エンジン、さらにコンバーチブルも控えているというから、新しさとマスタングらしさが共存するのが新型の特徴のひとつといえる。ダウンサイジング・ターボの採用は、まず燃費が大きな要因だろう。いまやアメリカン・マッスルだろうがイタリアン高級スポーツカーだろうが、燃費なんてどこ吹く風とは言っていられない燃費規制や時代の流れもある。なお、2.3L「EcoBoost」は、JC08モードで社内測定をしたところ9.8km/Lという数値だったそうだ。
さらに、今回の新型はプラットフォームを一新し、リヤサスペンションがリジッドからマルチリンクに変わるなど、マスタング史上最大のフルモデルチェンジになっている。いままでは北米を中心に売っていたマスタングが新型から120か国で売られるグローバルモデルになったことも、こうした最新ソリューションを用意する大きな要因だろう。
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