そのまま受け止めず、裏をみよう
・商品等は、表示をチェック薬と違って、一般の食品は「○○に効く」「治る」という表現はしてはいけません。景品表示法違反となるケースもあります。トクホについては、その機能性についてうたってもよいのですが、あくまで食品です。
トクホや健康食品との違い、新しい食品の機能性表示制度については、過去の記事を参考にお読みください。
・トクホのこと、本当に理解して使ってる?
・健康食品の虚偽・誇大表示に注意
・情報や商品を使用する前に比較
情報は、「是」という見方もあれば、「非」とする見方も必ずあります。メディアによって、同じ内容を取り上げてもクローズアップしたいところが異なれば、タイトルなどの表現が異なり印象が違うものになったりします。様々なメディアを活用し、両方の意見を比較して、検討してみましょう。
また情報源は、できるだけ行政や公的機関、大学の研究機関等から、いくつかを見比べるとよいでしょう。
ガイドは、次のようなサイトは、必ずチェックします。
・食品安全委員会
・健康食品の有効性・安全性情報
・厚生労働省
・消費者庁
情報を活用できる力をつけましょう。
中には、科学的根拠があるということだけが正しいのか、というご意見を持つ方もおられるでしょう。まだまだこの世界には、科学では解明されていないことの方がたくさんあるわけですが、情報を多方面から判断する時の一つの見方として、知っておくとよいのではないかと思います。情報を冷静に受け止めて参考にはしても、「これさえ食べれば」と依存したり、食事のバランスを乱したり、運動などの生活習慣をおろそかにすることがないようにしましょう。また、使ってみて具合が悪ければすぐに使用を中止する等、自分の身体の声を聞くことも大切です。
2015年春からは食品の新しい機能性表示制度が始まります。食品の機能性がきちんと伝わり、健康維持のために役立てばよいことですが、薬と食品との違い等についてもしっかり認識し、私たちがいたずらに情報に振り回されることのないようにしたいものです。
関連リンク/
・2015年から野菜の"機能性"表示ができるようになる?(食と健康)
参考/
・コミュニケーション(「統合医療情報」発信サイト)
・ビタミンAの過剰摂取による影響 ファクトシート(食品安全委員会)
・健康・栄養食品アドバイザリースタッフ・テキストブック(第一出版)
その他