おろし金の選び方は?
大根おろし器の種類!おろし金は素材で切れ味が変わる?
大根には色んな食べ方がありますが、さっぱりと味わうなら、大根おろしは外せません。おろし器次第で、仕上がりがフワフワにも、ザグザグにもできることはご存じでしょうか? 料理や自分の好みに合わせた大根おろしを作ってみましょう!
大根おろし器の素材を見直す!
さて、大根おろしは作るのが面倒くさいという声をよく聞きます。確かに、力を込めておろす作業は単調で疲れますし、だんだんとすべってしまいおろしにくく、繊維が目詰まりして洗うのが大変です。そういう場合は、おろし器を見直してみましょう。プラスチックやアルミ製のおろし器は、刃がだんだんと摩耗してしまうので、切れ味が落ちてしまいます。切れ味が悪いと、力一杯こめておろさなくてはなりませんし、繊維が刃にからみやすく、後片付けが大変です。しかも、大根の組織が壊れて、栄養と風味が流出してしやすいとも言われています。
ここでは、特に切れ味がいいと言われている鬼おろし、セラミックおろし、銅のおろし金を紹介します。大根の組織を壊さず、栄養と風味をしっかりキープ! 甘い大根は甘いままに、辛い大根は辛いまま、味を活かしてくれます。
「鬼おろし」ならザクザク食感に
鬼おろしの三角形の刃が鬼の歯に似ていることから鬼おろしと呼ばれています
竹製で、ギザギザの歯を持つ鬼おろし。この鋭い刃でジャリジャリとおろした大根は、粗くてザグザグっとした食感です。できあがった大根おろしからは、水分があまり出ないため、大根のみずみずしさとシャキシャキ感はそのままなのが特徴です。
鬼おろしの使い方1
1.使うときは、バットやボウルの上などで。左手でしっかりと柄を持って、右手で大根を持って、刃に当てておろします。
鬼おろしの使い方2
2.粗い大根おろしができるので、下に落ちることなく、枠内に大根おろしが溜まっていきます。
鬼おろしの使い方3
3. ある程度大根おろしが溜まったら、鬼おろしを逆さまにして、トントンと叩いて落とします。冬の大根は切っただけで水が滴るので、おろしているうちに、水分が出てきてしまいます。下に受け皿になるようなものを用意しましょう。
鬼おろしの使い方4
4.鬼おろしで作った大根おろしは、粗くてザグザグ。水分をたっぷりと含んでいますので、水気がほとんどありません。粗くてザグザグしているから、大根おろしそのものを食べる料理に向いています。しらすおろしや、おろしそばなどにドーンと使ってみてください。
「セラミックおろし」ならフワフワに
セラミックおろし器は石臼の目立てをモデルに、刃が配置されています。
丸い平面のお皿に、三角錐の刃が、石臼の目立ての並びと同じように並んでいるのがセラミックのおろし器です。そのため、どの角度からおろしても、力を入れずに食材がおろせるよう、刃が配置されており、片手でもおろせる仕様になっています。洗ったあとは、刃が凹むので上にものを置かないよう、下向きに収納するようにしましょう。
セラミックおろし器使い方1
1.使うときは、大根の面を刃に当てて、左右に動かしたり、円を描くようにしておろします。大根おろしと水分は、外側の受け皿に溜まります。
セラミックおろし器の使い方2
2.できあがった大根おろしはふんわりとしていて、水分が多め。細かくて柔らかいです。水分ごといただくなら、汁物やみぞれ鍋に。水分を適度に絞って、焼き魚やだし巻卵に添えれば、料理の味を引き立ててくれます。
「おろし金」の素材は銅製が切れ味抜群!
銅のおろし金の刃は鋭く、刃の角度がひとつひとつ微妙に違うので滑ることなく食材をおろせます。
おろし金の中で、特に上質な素材と言われているのが銅製です。銅は鋭い刃で、切れ味が抜群!裏返すと刃が小さくなっているため、わさびや生姜などの小ぶりの薬味野菜がおろせる仕様になっています。食材の繊維だけを断ち切って、組織を必要以上に切らなくてすむため、キメ細かい大根おろしができあがります。
銅のおろし金の使い方1
1.使うときは、左手でおろし金をしっかりと持って、60度くらいの角度に傾けて、上下にすりおろします。切れ味抜群なので、力いっぱい込めなくてもすりおろせます。
銅のおろし金の使い方2
2.できあがった大根おろしは、キメ細かく、なめらかな大根おろしです。水分と空気の両方を含んでいるので、口当たりがまろやかです。このまろやかな口当たりを楽しむなら、おろし和えに! もちろん薬味にも、鍋にもなんでも合う味です。
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