ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

気になる新星インタビューvol.11 すみれ

ハワイで育ち、2011年に本格的に芸能界デビュー。テレビ番組やCMにひっぱりだこのいっぽうで、すみれさんは新進ミュージカル俳優としても注目を集めています。一昨年は『二都物語』『エニシング・ゴーズ』に立て続けに出演。15年のスタートを飾る新作『ボンベイドリームス』でも、ヒロイン役を演じます。米国の大学演劇科のハードな授業など、すみれさんならではの体験談をご紹介します!*観劇レポートを追記しました!*

松島 まり乃

執筆者:松島 まり乃

ミュージカルガイド

すみれundefined90年東京生まれ。高校までをハワイで過ごす。大学はアメリカ本土のカーネギーメロン大学で演劇を専攻。『新・チューボーですよ!』アシスタントなどテレビ番組で活躍のいっぽう、12年『GOEMON』で舞台デビュー。13年は『二都物語』『エニシング・ゴーズ』のヒロイン役で帝国劇場に出演。(C) Marino Matsushima

すみれ 90年東京生まれ。高校までをハワイで過ごす。大学はアメリカ本土のカーネギーメロン大学で演劇を専攻。『新・チューボーですよ!』アシスタントなどテレビ番組で活躍のいっぽう、12年『GOEMON』で舞台デビュー。13年は『二都物語』『エニシング・ゴーズ』のヒロイン役で帝国劇場に出演。(C) Marino Matsushima

*4ページにて『ボンベイドリームス』観劇レポートを追記掲載*

インドのスラム街に住む青年アカーシュが、ひょんなことからチャンスを掴み、ボリウッド映画にデビューするが、そこは策謀渦巻く世界。マフィアや大プロデューサー、大物女優などそれぞれの思惑が交錯するなかで、アカーシュはどう成長し、夢を叶えてゆくのか…?

アンドリュー・ロイド=ウェバーが心酔するボリウッドの作曲家、A.R.ラフマーンに作曲を依頼し、自らはプロデュースを務めて2002年にロンドン、2004年にブロードウェイで開幕した『ボンベイドリームス』。ロマンスにアクション、笑いに涙、そして絢爛豪華なセットで歌って踊るノリノリのナンバーをふんだんに盛り込み、ボリウッド映画の定型をそのまま舞台に持ち込んだ本作は、初の「マサラ・ミュージカル」として世界的な話題を呼びました。

その日本版初演にあたり、ヒロインに選ばれたのがすみれさん。ハワイで育ち、おおらかで“天然”なキャラクターでお茶の間で親しまれている彼女ですが、昨年『二都物語』『エニシング・ゴーズ』と二本の大作に出演し、舞台女優としても着実に地歩を固めて来ています。米国本土の大学では演劇科で、早朝から深夜までのハードな授業をこなしていたすみれさん。天真爛漫さの内側に秘めたガッツと大きな夢が滲む、彼女のお話をお届けします!

意外に難しい(?)日本語のマサラ・ミュージカルを
歌いこなすコツを研究中

――『ボンベイドリームス』はロンドンとブロードウェイで上演されていますが、いずれかご覧になっていますか?

「私はロンドン版を観ました。激しさと楽しさのある、とても面白い作品だと思いました」

――ロンドン版は「なんでもあり!」のインドの娯楽映画の要素を、そのまま舞台に持ってきたような作品でしたね。

「そうなんですよね。私は今までそれほどインド文化には詳しくなくて、ボリウッド映画を観たり、レストランでインド料理を食べたりといった程度だったのですが、それでもボリウッドの豪華さに驚いたり、独特のダンスや歌唱にとても興味がありました。ですから、今回その世界を体験できるのがとても楽しみです」
『ボンベイドリームス』製作発表では短い踊りも披露。(C) Marino Matsushima

『ボンベイドリームス』製作発表では短い踊りも披露。(C) Marino Matsushima

――製作発表では原田薫さん振付のダンスナンバーが2曲披露されましたが、ボリウッド的というより、ややポップな振付に見えました。日本版の舞台は、どの程度“インド”風になるのでしょうか?

「私の立場ではまだ分からない部分もありますが、荻田さんは“日本でしか見られない『ボンベイ・ドリームス』にしたい”とおっしゃっていて、素敵なアイディアだなと思っています。日本だからこそ、ロンドンやブロードウェイではできない舞台が作れると思いますし、そのほうが日本のお客様も観やすいのではと思います。今、着ている衣裳も、初めて見た時に“和”のテイストが入っているのかな、と面白く感じました」

――インド人に“なりきる”というわけではないのですね。

「もちろんインド的な世界は楽しんでいただきたいけど、エスニックな部分だけでなく、ストーリーも踊りも、あらゆる要素を楽しんでいただけると思います」

――歌稽古はもう始まっているそうですが、ラフマーンの音楽はいかがですか?

「インドの曲って、難しいですね。これまで聴いたことのないようなメロディもありましたし、こぶしが入っていたりして、なかなか体に入るのが難しい。かなりの練習が必要だと思っています。私が演じるプリヤには、映画プロデューサーのお父さんと「新しい時代には新しい映画が必要」とケンカする曲があって、稽古を楽しみにしていたのだけど、歌ってみたらすごく難しかったです。

(具体的には)母音の関係なのか、インド音楽のメロディに日本語の歌詞が乗ると、演歌っぽく聞こえちゃうことがあるんです。『ドラえもん』のテーマみたいに聞こえたりすることもあって(笑)、イメージが違ってきてしまうんですよね。一度そう思ってしまうとさらに意識してしまうのですが、なるべく自然に聞こえるように、ちょっと訛ってみようかなとか、遅らせてみようかなとか、いろいろ研究してやっています。今回が日本初演なので、音楽監督さんや荻田さん、皆さんと実験して作っていくのがすごく楽しいですし、最終的にどんなものになるのか、私もわくわくしています」
『ボンベイドリームス』製作発表にて。(C) Marino Matsushima

『ボンベイドリームス』製作発表にて。(C) Marino Matsushima

――今回が日本での4本目のミュージカルだそうですが、ご自身が課題にしていることは?

「今まではお嬢様だったり、引きこもりだったりと、静かな役が多かったのですが、今回は芯が強くて、思ったことをちゃんと言える女性の役なので、そう見えるよう、しっかり演じたいです。プリヤはお父さんが大プロデューサーでも(臆せず)ものが言えるし、あなたの言うことは違うと言える点で、尊敬できる女性。今はまだ映画界に限らず、女性がトップに立つことって少ないと思いますが、彼女には、トップの映画監督になりたいという夢があるんです。私も、女優としては今後、映画もやっていきたいし、いつか監督とかプロデュースの仕事にもチャレンジしてみたい…おそらく英語圏でとは思いますけれど…という夢があるので、こういう役を演じられることにわくわくしています」

*次ページではすみれさんが演劇に目覚め、大学でハードな演劇修行を積むまでをうかがいます!

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