後席の前後スライドが可能に
しかも前席よりも少し着座位置が高めだから前方視界もまずまずだし、大人でも十分に実用になる後席空間であるのと、N-BOXなどではできなかったリヤシートの前後スライド(190mm)により実用性がさらに向上したのも朗報だ。
ホンダ自慢の後席チップアップ機構も健在で、チップアップとシートスライドの両立は苦労したそうだが、これにより後席に座った子どもの世話がしやすく、前席から荷物を取る際なども重宝しそう。なお、後席を最後端にすれば長身の人でもくつろげる足元空間が残る。
さらに、後席着座時でも後席を前にスライドさせれば荷室奥行きを拡大できるなど、利便性はより向上している。
なお、前後スライド対応によりスライドレールが加わった分、荷室の地上高は高くなってしまうはずだが、実際にリヤゲートを開けると十分低い位置に荷室フロアがあり、後席はさらに床下格納(ダイブダウン式)も可能なので、大きな荷物も楽に出し入れできそう。
5つの世界観を提示したN-BOX SLASH
さて、N-BOX SLASHのスタイリングをさらに際立たせるため、内・外装とカラーをトータルコーディネイトしたという、5つの世界観を表現したスタイルも大きな特徴だ。
1950~60年代のアメリカ雑貨や家電などをイメージしたという「ブライトロッド スタイル(インテリアカラー:ベージュ)」をはじめ、ホットロッドとも呼ばれるカスタムカーをイメージしたという「ストリートロッド スタイル(インテリアカラー:ブラック)」、カリフォルニアの道路沿いにあるダイナーレストランをイメージした「ダイナー スタイル(インテリアカラー:レッド&チェッカーフラッグ)」。
ほかにも、ハワイの海岸線をサーフ&ドライブするイメージだという「グライド スタイル(インテリアカラー:ホワイト&ライトブルー)」、古いジャズやブルースが演奏される古いライブハウスをイメージしたという「セッション スタイル(ブラウン&ブラック)」を用意。
なお、「ダイナー スタイル」、「グライド スタイル」、「セッション スタイル」はインテリアカラーパッケージとして、X/Xターボにメーカーオプションで設定される。
次ページは、こだわりのオーディオなどについて