AGAの治療法、プロペシアとは?
現在AGA治療の唯一の内服薬にプロペシア(フィナステリド)があります。プロペシアは5αリダクターゼタイプ2の阻害薬で、脱毛を食い止める……というと分かりやすいでしょうか?20歳以上50歳以下で脱毛症以外に心身ともに健康な中軽度までの男性型脱毛症(AGA)患者に対する国内の臨床試験では、プロペシア1mgの1年間投与により改善効果及び維持効果を合算すると、プロペシア1mgは98%以上の方に効果のあるデータがあります。(50代、60代の方は上記のデータよりは効果が下がることは注意点としてあります。)
有効性については明らかになりましたが、どれくらい効果があるのかについても見ていきたいと思います。
薄毛が著明に改善したケースは頭頂部で6%、前頭部で2%です。
ですから、ごく一握りの人にはかなり効く薬ですが、大部分の人には進行は止まるが現状を維持する程度の薬だという認識が正しいかと思います。
AGA治療の効果、ビフォー&アフター
実際のAGA治療では、プロペシアと発毛効果を期待できるミノキシジルを併用する事が一般的です。治療成績については、外来をしていても、とても良いと感じますし、実際にガイドもプロペシアとミノキシジルを使用したところ、増毛を実感しました。
右は、当院で担当した方の写真です。この方はプロペシアの内服とミノキシジルの内服、外用を開始し7ヶ月経過したところです。
このように半年程度で効果を実感する方が9割以上いますが、あくまで100%ではありません。
AGA治療の副作用
AGA治療の副作用としては、プロペシアでは性欲低下、勃起不全、女性化乳房、肝障害など20項目程度ありますが、頻度は1%以下と低いものとなっています。ミノキシジルでは体毛の増加が30%以上で認められます。
副作用に関しては、事前に医師までご相談ください。
AGA治療のまとめ
AGAは進行性の脱毛症です。そのため治療の第一段階は、まず進行を止めることが最重要となります。つまりプロペシアの服用を開始することです。次の段階として髪の量を増やしていく発毛治療があります。本記事で詳しい説明に加えませんでしたがミノキシジルの内服、外用の有効性は高いものです。
また、あわせてシャンプーや睡眠・食事などの日々の生活習慣の改善も大切になります。
薄毛治療に関しては、それらの3つを踏まえた適切な対策が重要になるので、治療に関しては、経験の豊富な医師に、じっくりとご相談ください。