国際結婚/国際結婚アーカイブ

朝ドラ『マッサン』に見る国際結婚あるある(3ページ目)

2014年秋から始まったNHK朝ドラの『マッサン』が好調です。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏と妻リタさんの物語で、大正から昭和にかけての国際結婚カップルに注目が集まっています。時代は変われど、共通する問題が私たちにも……。さて、どんな「あるある」が見られるのでしょうか?

執筆者:シャウウェッカー 光代

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「外国人のエリーには何ぼ話しても分からんわ!」

『竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語』

竹鶴政孝&リタ夫妻の写真が表紙。リタさんは長身でとても美しい方でした。

ドラマでは:
恩がある勤務先の会社とウイスキー作りができる別の会社。板ばさみになって悩むマッサンが、なぜウイスキー作りのほうを選ばないのかと率直に問うエリーに、「日本人は義理と人情を大事にするんじゃ!」と声を荒らげます。

義理と人情の意味が分からなかったエリーが「難しい言葉を使わないで」と言うと、説明するのが面倒になったマッサンが言い放った言葉が「外国人のエリーには何ぼ話しても分からんわ!」。

それに対して、目に涙を浮かべて抗議するエリー。「義理と人情の意味は知らなくても、今の会社のボスにお世話になったことはよく分かるよ。それでも、マッサンの夢のために、会社のことはよく考えたほうがいい」と訴えます。「それを一緒に悩んで考えるのが私の仕事、なのにマッサンは私が外国人だから分からないと言う」。

感極まって最後は英語で「あなたは私をとても悲しませた!」と、今まで見せたことがない激しい感情をぶつけるのです。

現代では:
国際結婚カップルが夫婦ゲンカをした時に、つい出てしまうのがこの手の言葉。「あなたは日本人じゃないから分からない」とか「○○人の君には理解できないだろう」など、怒りにまかせてつい言ってしまいがちです。

しかし、これは絶対に言ってはいけない、いわばタブーの言葉なのです。
そもそも国際結婚カップルは、相手が外国人だと分かっていて結婚するのですから、文化や考え方が違うのは当たり前。だからこそ、お互いを受け入れ、理解し合い尊重し合うという姿勢が大前提のはず。
なのに「外国人の君にはいくら話しても分からないだろう」などとバッサリ切り捨てられたら、話し合うことさえできなくなってしまいます。

話し合いながら理解を深めるという作業を面倒くさがらずに、少しずつ積み重ねていきましょう。それが夫婦円満のコツです。


 >>まだまだ続きます

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