キスの効用とは
キスの効用とは
そもそも、人間がキスをする理由とは?
キスは、ただ唇と唇が触れるだけのものでも、単なる愛情表現でもありません。キスをすると、互いの唾液を交換することになりますよね。当然ですが、唾液には細菌が含まれます。そして、細菌を交換することには、ある二つの重要な目的があります。一つは、自らの免疫力を高めることです。もう一つは、相手のDNAや生殖状態を探り、自分にとって必要なDNAを持っているかどうか本能的に判断することです。自分と遠いDNAを持つ相手との子ほど、生命力が強く優秀な子になる可能性が高いと言われています。
このため、自分と近いDNAだったり、本能的に自分に合わない相手とキスをしたときには、妙な味がするなど何かしらの違和感を感じるようです。実際に、アメリカで行われた研究では59パーセントの男性と66パーセントの女性が、キスに関する不具合によって恋愛関係を築けなかったと証言しています。まさに、キスで交際相手を選別していると言えますね。
キスをすると起こる素敵なコトって?
キスをすると、様々な素敵なコトが起こります。まず、キスをすると、「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは、別名「幸せホルモン」「絆ホルモン」「恋愛ホルモン」などと呼ばれます。このホルモンは、ストレスを軽減したり、気分を安定させたり、信頼感を強くしたり、幸福感をもたらしたり、男女間の絆を深め浮気を防止する効果があるとされています。また、イギリスで行われた研究では、キスを交わすことで、オキシトシン以外にも「エンドルフィン」というホルモンが分泌され、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用をもたらすと言われています。
そして、カナダの大学では、こんな研究が行われました。それは、出勤前にキスをしてから家を出るカップルと、キスをしないで出かけるカップルを比べたものです。この研究で分かったことは、出勤前にキスをしてから家を出るカップルのほうが、そうでないカップルに比べ欠勤率も交通事故に遭う確率も低いこと、収入が約25パーセント高いこと、寿命が約5年長いことです。なんだか、すぐにでもキスをしたくなるほど素敵なコトばかりですね。
情熱的なキスこそが二人の絆を強くする!
情熱的なキスは、興奮をもたらすドーパミンや、相手を求める気持ちを強くするセロトニンといった神経伝達物質の濃度を押し上げます。また、男性の唾液に含まれている「テストステロン」というホルモンが女性の口に入ると、女性の性欲が高まります。つまり、キスをすることでセックスにつながりやすくなるのです。カップルにとってセックスは重要なコミュニケーションのうちの一つです。セックスをすることで、一緒にいることの安心感や幸福感が増し、絆が強くなります。
二人の絆を強くするためにも、キスを日常的にしてみてはいかがでしょうか。頻繁にキスをしているカップルの方が、「互いに愛情を感じている」「一緒にいると幸せを感じる」という声が多いのも事実です。パートナーに「キスの効用」を伝えることで、キスをするきっかけになるかもしれません。
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