行政書士試験/ゼロから始める行政書士試験

授業から一か月後の勉強 ゼロからの行政書士試験10

行政書士試験は、科目数が多いので、異なる法律科目を同時並行して勉強しなければなりません。どのような点に注意して勉強すればいいのでしょうか。授業後一か月を想定してお話をします。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

行政書士試験は科目が多いので、複数の科目を同時並行で勉強を進めることが重要です。そこで、授業後(勉強開始後)一か月目を例に、学習の進め方を説明します。

同時並行の勉強の進め方

授業開始から一か月経過すると、新しい法律科目の授業が始まっていると思います。例えば、憲法の授業が終わり、民法などの授業が始まっているはずです。今回とりあげる同時並行の勉強とは、民法の授業の復習もしながら、憲法の復習もするということです。

受講生の多くはこの同時並行の勉強が苦手です。しかし、行政書士試験は暗記量が多く、繰り返し勉強する必要があるので、既に学んだ法律も定期的に復習しなければなりません。

そこで、まず復習の優先順位が問題となります。当然ですが、新しい授業の復習を一か月前の授業の復習よりも優先させます。具体的には、民法一回目の復習として該当範囲の問題集を一回転したら、憲法一回目の復習を始めるようにしてください。

時間割合はおおよそ2対1が目安です。一日3時間の勉強時間をとれるなら、民法一回目の復習に2時間、憲法一回目の復習に1時間を割り振ってください。一日2時間の勉強ならば、それぞれ1時間半と30分を割り振ってください。

復習方法と注意点

ここから先は、憲法一回目の復習方法(一か月前の授業の復習方法)の注意点をお話します。なお、民法一回目の復習方法(新しい授業の復習方法)については、授業当日の復習方法授業から一週間の復習方法の記事をご覧ください。

問題集を解くことが最優先です。該当範囲の全ての問題をしっかりと解きましょう。授業から一か月も経過すると、あやふやな知識は忘れています。この状態で、該当範囲の問題集を解くと、これまで正解だった問題が不正解になったり、正解にはたどり着いたが、根拠や理由を忘れてしまっていることがあります。これが弱点です。この弱点探しができるのがこの復習勉強のメリットです。

行政書士,勉強法

復習は評価と反省を重ねて地道に一歩一歩進めるしかありません。

なお、問題が解けないと、「ちゃんと勉強をしたのに」「あれだけ勉強をしたのに」と途方に暮れ、勉強のモチベーションを下げてしまう受講生が結構いらっしゃいます。

まずは開き直ることが大切です。仮に半分できなかったとしても、残りの半分は出来ているのです。半分できた自分を評価しましょう。少しずつ出来るようになればいいのです。一方で、反省もしてください。しっかりと復習をしていなかったからこのような結果になったのです。この二つのことを意識することが大切です。

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