フランス各地のかわいい街並
自由に高い建物が建てられないといった法律があるように、パリをはじめフランスでは古い街並を保護するという風習があります。そのおかげで、各地では昔のまま残る街並がたくさんあり、そこにあつまるお店で買い物したり、時にはお茶や食事をしたり、ただゆっくりと散歩したりするだけで楽しい時間が過ごせます。それぞれの街並は色が統一されていたり、壁や雨戸がカラフルだったり、花が飾られていたりと個性豊か。素敵な街並のある都市は数多くありますが、女性を惹き付けるであろう「かわいさ」という観点で5カ所を選んでみました。アルザス地方のコルマール
まさに「かわいい」街並の代名詞といっていい町、コルマール。アルザス地方にあり、電車で10分ほどで州都ストラスブールにも行けます。町中では川が流れ、そのほとりや家には色とりどりのゼラニウムの花が飾られています。建物の色も、ピンクやライトイエロー、ライトブルーなどパステルカラーが続き、まさにメルヘンの世界。木組みのデザインは、パリにはない田舎らしさを演出。小さい町なので、1日あれば一通りまわれますよ。■アクセス:パリ東駅(Paris Est)からTGVで約3時間、コルマール(Colmar)駅下車。駅から中心街までは徒歩約15分
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ブルターニュ地方のディナン
古い町並特有の石畳が続くブルターニュ地方の町ディナン。統一感のあるシンプルな町並に、時々カラフルな花が飾られていたり、ビビッドな色の店構えが現れたりとゆったりした時間が流れる中で時々ある変化が楽しい街並です。職人さんの工房が多いですが、クッキーや塩バターキャラメルなどのブルターニュ地方名物が買えるお土産屋さんや、これまたブルターニュ名物のガレットやクレープが食べられるクレープリーが点在しています。町の中心にある時計台に上ると、グレーの屋根と石畳の街並が見下ろせますよ。■アクセス:パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse)からTGVで約3時間、ドル(Dol)で乗り換えて普通列車に約30分乗り、ディナン(Dinan)駅下車。駅から中心街まで徒歩約10分。
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バスク地方のサン・ジャン・ド・リュズ
バスク地方の中心バイヨンヌから普通列車で約20分ほどで行けるサン・ジャン・ド・リュズは、ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの結婚式が行われていることで知られている港町です。電車で15分ほど行けばスペインとなり、近くには海が広がり夏はバカンス地としても人気です。街並は白い壁をベースに窓枠や雨戸は赤や緑に塗られていて、まさにバスクの国旗を表しています。クッキーのようなケーキのようなバスク地方の名菓ガトーバスクのお店やマルチボーダーで有名なバスク雑貨が買えるブティックなどが並び賑やか。大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い規模の町です。
■アクセス:パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse)からTGVで約5時間30分、サン・ジャン・ド・リュズ駅(St Jean de Luz)下車。駅から中心街まで徒歩約10分。
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プロヴァンス地方のアルル
プロヴァンス地方を象徴するような南仏の町アルル。TGVであくせすできるのでとても行きやすく便利な町です。世界遺産のモニュメントを擁するアルルの旧市街の街並は迷路のように曲がりくねっていて、オレンジ色の屋根、オークルの壁、そして明るいブルーやグリーンのパステルカラーに塗られた窓枠や雨戸がアクセントになっています。迷いながらのんびりと歩いたり、闘技場から町を見下ろしたりと色々な角度から街並を楽しんでみて下さい。
■アクセス:パリ・リヨン駅(Paris Lyon)からTGVで約4時間、アルル駅(Arles)下車。駅から中心街まで徒歩約10分。
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パリ近郊のプロヴァン
パリから電車で約1時間半で行けるプロヴァンは、世界遺産にも登録されている古い町です。アルザス地方やブルターニュ地方の建物にも見られる木組みの建物や、石畳の道、石造りの家が並びそこだけ時間が止まっているかのよう。旧市街の中心であるシャテル広場やジュイ通りだけでなく、そこから一歩入ると畑が広がるのどかな田舎になっていて、パリとはまた違った風景に出会えますよ。■アクセス:パリ東駅(Paris Est)からトランシリアン(Transilien)P線で約1時間30分、プロヴァン駅(Provens)下車。駅から旧市街まで徒歩約15分。
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