事務所所属、移籍を選択したバンド
ヴィジュアルシーンではインディーズが主流という流れもあり、バンドがメジャーかインディーズかというよりも、事務所の移籍――つまり、バンドが自主で活動しているのか、あるいはどの事務所に所属しているか、という点のほうがファンの関心は高い。LEZARD
2014年のヴィジュアルシーンの代名詞とも言える“復活”
SIAM SHADE
今年はなんといっても、活動を終了したバンドの復活が目立った。中でも、<SIAM SHADE>と<PIERROT>の復活について特筆せずにはいられない。
90年代のヴィジュアルシーンを牽引してきたSIAM SHADEは2002年に解散。その後、震災復興ライブで限定復活を果たしたが、今年10月27日(日)さいたまスーパーアリーナでのライブを皮切りに、Zepp Nagoya、Zepp Nambaと全国ツアーを周り、本格的に復活。各メンバーの活躍が、SIAM SHADEを当時リアルタイムで見ていないファンも多く呼び寄せ、世代を越えたライブを見せ、大成功に終わった。
PIERROT
コンセプチュアルなビジュアルで国内外でも人気を博し、現在活動休止中の<Psycho le Cemu>は、2015年2月11日(水)より3夜に渡るアニバーサリーライブの開催を発表。また、2012年に惜しまれながら解散した人気バンド<ドレミ團>が3月20日(金)に復活ライブを行なうことが決定している。
さまざまな形態を見せるヴィジュアル系バンド。バンドの進む先の選択権は彼ら自身にあり、その結果が如実に現れ、また、その成長をライブハウスという場で間近に見られるところに、ヴィジュアルシーンのおもしろさがある。各バンドは今も尚、無数にあるヴィジュアル系バンドの中から頭一つ抜きん出ようと、日々切磋琢磨を繰り広げている。そこから何が新たに生み出されるのか、2015年もヴィジュアルシーンから目を離せない。また、来年は、ロックの聖地と言われる武道館に辿り着く若手バンドの出現にも期待したい。