テクノポップ/アーティストインタヴュー

これからは宅録主婦!Sayoko-daisy(4ページ目)

ミュージシャンからの賞賛も多い、三重在住の宅録主婦ことSayoko-daisyさんの音楽歴史。小学生から作曲・編曲を嗜み、長いブランクを経て、憂さ晴らしに始めた音楽活動。ロシア語で「誕生日の唄」もカヴァー。12月17日に初のフル・アルバム『ノーマル・ポジション』をリリースです!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

共産テクノ?

ガイド:
同時期かと思いますが、『B.D.V.A.』というコンピに参加されていますね。ここでの曲に、「共産テクノ」をひとりで提唱している僕としては反応せずにいられません。なんとロシア語で「誕生日の唄」をカヴァー! これは、『チェブラーシカ』に出てくるワニのゲーニャが自分のために誕生日を祝うシュールな唄ですね。日本産の共産テクノは数少ないのですが、その一つとして認定いたします(笑)。

B.D.V.A. (Bandcamp)
bdva

B.D.V.A.


誕生日の唄(Песня крокодила Гены)(SoundCloud)

Sayoko:
ありがとうございます(笑)。

ガイド:
どうして、この曲をやることにしたんですか?

Sayoko:
このコンピは「バースデーソングならオリジナルでもカヴァーでもOK」だったんですが、ちょうどカヴァーをやるのにハマっていまして。でも思いつくバースデーソングって、メジャー過ぎる曲ばかりだったんですね。何気なく夫にそのことを話したら「ゲーナの歌は?たぶん誰もやらんやろ?」と返されて、「そうか、それがあったか!」「よし、どうせならロシア語でやってしまえ!」って(笑)。

ガイド:
だんなさん、いいセンスしていますね!

Sayoko:
ちなみにこのコンピのお話があったとき、偶然にもウラジオストクへの旅行を計画していたんです。運命だと思いましたね。旅行中に録音したホテルのエレベーターの音をサンプリングしたり、巻き舌の練習したり、通訳さんにロシア国内でのこの曲のイメージを聞いて参考にしたり、とっても楽しく作れました。
 

自分のスタンスを歌詞で表現

ガイド:
僕の初めてのロシアもウラジオストクです。
では、12月17日に遂にリリースとなる初のフル・アルバム『ノーマル・ポジション』についてお聞かせください。Sayoko-daisyさんのことは、blue marbleのショック太郎さんに教えてもらいました。タイトル曲の「Normal Position」から聴きはじめ、そこからニヤニヤしていました。Kraftwerk的なサウンドロゴから始まってシリアスに進行しつつ、2分27秒あたりで前触れもなくガックってくる展開が好きです。同時に「この仕事には向いてない この世界には向いてない」と歌詞からご自身のポジションみたいなのが見えてくるのですが、それは深読みというもんでしょうか?

ノーマル・ポジション (amazon.co.jp)
normalposition

ノーマル・ポジション


Normal Position (SoundCloud)

Sayoko:
いえいえ、まったくその通りです!汲み取っていただけて嬉しいです。1曲目は自己紹介的なトラックにしようと思ってました。なので、自分のスタンスを歌詞で表現したり、好きな音をどんどん詰め込んだりしてみようと・・・曲調が突然コロッと変わっていく展開は小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドからの影響なんですけどね(笑)。
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