テクノポップ/アーティストインタヴュー

これからは宅録主婦!Sayoko-daisy(2ページ目)

ミュージシャンからの賞賛も多い、三重在住の宅録主婦ことSayoko-daisyさんの音楽歴史。小学生から作曲・編曲を嗜み、長いブランクを経て、憂さ晴らしに始めた音楽活動。ロシア語で「誕生日の唄」もカヴァー。12月17日に初のフル・アルバム『ノーマル・ポジション』をリリースです!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

はっぴいえんどからYMOまで

ガイド:
細野さんの場合、はっぴいえんどに始まり、YMOを経て、到底一括りにできない音楽性を持たれていますが、そのあたりもSayoko-daisyさんに影響を与えているのでしょうか? CRUNCHとのコラボ作『momonga EP』(2013年)では、はっぴいえんどのカヴァーもされていますよね。「暗闇坂むささび変化」 を選んだのは、CRUNCH、それともSayoko-daisyさん?

momonga EP (Bandcamp)
momongaep

momonga EP


Sayoko:
そうですね。YMOで細野さんを知って、テクノポップなイメージのまま次に聴いたのが『泰安洋行』で、それはもう面食らいました。その頃リアルタイムの細野さんは森高千里のプロデュースをしたりしてて、「なんなんだ、この人!私もこんな風になりたい!」って(笑)。
 『momonga EP』の収録曲はCRUNCHのメンバーが選びました。「暗闇坂むささび変化」に参加したのは、キーボードを入れるとおもしろくなりそうだったからです。はっぴいえんどは、もし機会があれば、大瀧さんの作品もカヴァーしてみたいですね。

ガイド:
SoundCloudで「Tongpoo」「Behind The Mask」といったYMOカヴァーも公開されていますね。あ、両方とも教授ですけど(笑)。やはり、アーティストとしてのSayoko-daisyへの影響は大きいのかと思いますが、テクノ的なもの関してはやはりYMOが入り口だったのですか?

Tongpoo (SoundCloud)

Sayoko:
はい。中学1年生のとき、教授がコンサートで「Tong Poo」とか「千のナイフ」を演奏してるのをテレビで見て、頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。すぐさまCDを探しに行ったんですが、いくら探しても坂本龍一のCDには入ってない! 横で見ていた母が「YMOに入ってるんちゃう?」と助け舟を出してくれて、それが出会いでした。自分が求めてるものはコレだったんだ!と、音楽聴いてあんなに興奮したのは生まれて初めてでしたね。
 

DISCナウ!vsレコードやくざ

ガイド:
なかなか、ものの判ったお母さんですね。
ブログに書いてられましたが、吉村智樹さんと矢倉邦晃さんによる『DISCナウ!vsレコードやくざ』(1998年)が僕も好きでした。ちょうどその頃、一連の『テクノ歌謡』のリリースがあり、矢倉さんとお目にかかる機会もあり、いろいろお話を伺っていました。あのお二人の掛け合いは絶妙でしたね。
 
Sayoko:
最高です!もうほんと、ああいう視点が大好きなんです。『ジャングルライフ』っていうフリーマガジンの連載でしたけど、学生の頃、毎号楽しみに読んでました。あれから15年ほど経って、「レコードやくざ」に登場していたバンヒロシさんのレーベルからCDをリリースすることになったり、吉村智樹さんがライヴを見に来てくださったり、人生ってほんと、何があるかわからないものですね~。
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