まずは、コチラ!長く廃盤になっていた幻のピアノトリオによる名盤です。
ファンキーでソウルフルなピアノ奏者 デューク・ピアソン 「メリー・オール・ソウル」より「リトル・ドラマー・ボーイ」
デューク・サンタが抱えた大きな緑のバッグの中には、沢山のプレゼントが詰まっています。そして一番上には大きなキーボードが乗っています。まさに、この写真の通りに演奏はバラエティに富んだ楽しい内容になっています。
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一曲ごとに曲調がクルクルと変わります。モード風(スレイ・ライド)あり、ラテンタッチ(ジングル・ベル)あり、ブルース調(サイレント・ナイト)や、民謡風(ワッセイル・ソング)、ソロピアノ(ア・リトル・タウン・オブ・ベツレヘム)、バラード(オールド・ファッションド・クリスマス)など目白押し。
しかもデュークはそれぞれにスタイルや雰囲気をガラリと変え、全編を通して飽きさせません。まるで、多くのピアニストが参加したコンピレーション・アルバムのようなにぎやかさ。
特に「リトル・ドラマー・ボーイ」では、ドラマーのミッキー・ロッカーが切れ味のよいドラミングを聴かせてくれます。ジャケットのおふざけや、クリスマスの曲とは思えないほど、スリリングな演奏になっているところが、逆に可笑しくもあります。
緊張感のあるドラムの後に続く次の曲「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」が美しく響きます。その他にも、デュークのピアノは、「サンタが街にやってくる」で好調さを維持します。
このアルバムは長く廃盤になっており、待望の再発。多くのジャズ・クリスマスのアルバムの中でも、一、二を争う名演です。ジャケット写真のデュークの笑い顔が目に浮ぶような会心の出来のクリスマス・ジャズになっています。
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