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発表!2014年度プロレス大賞

東京スポーツ新聞制定『プロレス大賞』は1974年度からスタートしたプロレス界で歴史と権威がある賞です。プロレスを報道するスポーツ新聞の担当記者、専門誌編集長、専門TVチャンネルのキャスター、評論家、ライターからなる選考委員が選定するもので、2014年度の選考会は12月8日に行われました。果たして2014年の顔になったのは誰か?選考過程とともに詳しくお伝えします。

小佐野 景浩

執筆者:小佐野 景浩

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3度目のMVPに輝いた棚橋弘至

棚橋弘至が史上3位タイ、3度目のMVP

東京スポーツ新聞社制定『プロレス大賞』は、1974年度からスタートしたプロレス界で歴史と権威のある賞です。2014年度は東スポの大沢裕治運動部長を選考委員長、脚本家の内館牧子さんを特別選考委員として、東スポの記者及びカメラマン、スポーツニッポン、デイリースポーツ、東京中日スポーツ、日刊スポーツ、サンケイスポーツの担当記者、週刊プロレスの佐藤正行編集長、評論家の門馬忠雄氏、サムライTVの元井美貴キャスター、そしてライターとして筆者も出席して、21名の選考委員によって12月8日に選考会が行われました。以下、選考結果を発表しましょう。


【最優秀選手賞(MVP)】棚橋弘至
受賞した棚橋のほかにはオカダ・カズチカ、中邑真輔、柴田勝頼と、今の新日本を支える男たちがノミネートされました。今のプロレス界は観客動員、世間への発信力…あらゆる面で新日本プロレス一強時代と言っても過言ではないのが現状であり、この4選手がノミネートされたのは当然の結果と言ってもいいかもしれません。

選考会の流れの中で、私は棚橋をノミネートさせていただきましたが、10月13日の両国でAJスタイルズからIWGP王座を奪取(史上最多の7回戴冠)した実績はもちろんですが、彼が中心にしっかり立っているからこそ中邑が滾り、オカダが輝いているというのが、私の見解でした。そして、どこの会場でもファンを大切にして、試合後にどんなに疲れていても握手したり、ハグしながらコミュニケーションを取る姿勢も大きなポイントです。きっと誰もが「棚橋とハグできるなら、リングサイドのチケットを買おう」と思うでしょう。華やかな一方でのそんな地味な努力の継続が今の新日本人気につながっていると思います。

投票の結果は棚橋=18、オカダ=1、中邑=1、柴田=1。棚橋の09年、11年に続く3度目のMVP受賞はジャンボ鶴田と並ぶ3位タイ記録です。(1位=アントニオ猪木の6回、2位タイ=天龍源一郎と武藤敬司の4回)


【年間最高試合賞(ベストバウト)】オカダ・カズチカvs中邑真輔(8月10日、埼玉・西武ドーム=G1 CLIMAX24優勝決定戦)
石井が飯伏を力でねじ伏せた石井智宏vs飯伏幸太(5月25日、神奈川・横浜アリーナ=NEVER無差別級選手権)これも理屈抜きに凄かった杉浦貴vs関本大介(11月8日、東京・後楽園ホール=グローバル・リーグ戦2014優勝決定戦)といったゴツゴツ系の試合、新日本の旗揚げ記念日に「この先、このカードがプロレス界を潤わせてくれるだろう」という未来を見せてくれたオカダ・カズチカvs飯伏幸太(3月6日、東京・大田区総合体育館)、51歳になって体が動かなくなってきた中で、ギリギリのところで時代が終わっていないことを武藤が見せつけた武藤敬司vs河野真幸(11月1日、東京・両国国技館=WRESTLE-1チャンピオンシップ)、好試合の末に棚橋がIWGPを奪回したAJスタイルズvs棚橋弘至(10月13日、東京・両国国技館=IWGPヘビー級選手権)、ミスマッチと思いきや、お互いの巧さでスイングしたAJスタイルズvs鈴木みのる(8月1日、東京・後楽園ホール=G1 CLIMAX24公式戦)もノミネートされましたが、16票を獲得したオカダvs中邑がベストバウトになりました。

中邑がボマイェを、オカダがレインメーカーをどういう形で爆発させて勝つかが焦点という試合で、いつもはクールなオカダがガムシャラになってレインメーカー3連発を決めるというドラマチックな結末、台風が去って蝉しぐれの中での優勝戦という空気感、新日本初の西武ドーム…様々な要素が選考委員の支持を集めた形です。


【最優秀タッグチーム賞】杉浦貴&田中将斗(弾丸ヤンキース)
昨年度もノミネートされ、今年も勢いが落ちることなく大日本プロレスの『最侠タッグリーグ戦』3連覇を果たすなどインディーを代表するチームとして評価が高い宮本裕向&木高イサミのヤンキー二丁拳銃、タッグチームではないものの、このチームがいなければ新日本のシリーズが回らなかっただろうというぐらいの存在感を見せた新日本のBULLET CLUB、圧倒的な持久力、瞬発力を誇り、プロレスリング・ノアの『グローバル・タッグリーグ戦2014』優勝、GHCタッグ奪取、ZERO1のNWAインターコンチネンタル・タッグ王座奪取と強さを前面に出してゴツゴツした試合を展開した杉浦貴&田中将斗の弾丸ヤンキース、ドラゴンゲートの新世代コンビとして人気・実力上昇中のT-Hawk&Eita、6月に世界タッグ王者になり、暮れの『2014世界最強タッグ決定リーグ戦』に優勝した秋山準&大森隆男、『WORLD TAG LEAGUE 2014』に優勝した後藤洋央紀&柴田勝頼の同級生コンビの6チームの名前が挙がりました。

投票の結果、12票を獲得した杉浦&田中の弾丸ヤンキースの受賞が決定しました。
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