敢闘賞の大仁田厚は20年ぶりの受賞！
【殊勲賞】石井智宏昨年も各賞でノミネートされた石井智宏、KENTAが去ったノアで新日本の永田裕志からGHCヘビー級王座を奪回し、月１のペースで中身の濃い防衛戦を続け、副社長としてもノア再建に獅子奮迅の活躍をみせた丸藤正道、プロレス界を独走する新日本とそれに続くDDTの2団体のダブル所属として今年も大活躍した飯伏幸太、インターコンチネンタル王座に独自の価値観を持たせ「オカダや棚橋が輝くのも彼がいてこそ！」という声も上がった中邑真輔、誰が見てもプロレスラーだと納得する肉体、どこの団体に上がってもアウェーにならないファンの支持を集める関本大介の５人がノミネートされました。
1回目の投票は石井＝8、丸藤＝8、飯伏＝1、中邑＝3、関本＝1となって石井と丸藤の決選投票に。結果、石井＝11、丸藤＝10で、石井が初受賞！
【敢闘賞】大仁田厚
名前が挙がったのは殊勲賞を逃した関本、闘う男の華があり、伊東竜二からBJWデスマッチ・ヘビー級王座を奪取した宮本裕向、そして日本各地で『大花火』なるイベントを開催して電流爆破マッチで話題をふりまいた大仁田厚の３人です。
激論が交わされましたが「地方で観客を集められるのは新日本と大仁田」「プロレスを世の中に知らせる発信力は図抜けている」「W-１のKAIやドラゴンゲートの鷹木信悟も大仁田の電流爆破のリングに上がることで話題になった」など、大仁田の影響力を押す声も多く、投票の結果は関本＝5、大仁田＝15、宮本＝1となり、大仁田が94年のベストバウト（大仁田＆ターザン後藤vs天龍源一郎＆阿修羅・原）以来、20年ぶりの受賞となりました。
【技能賞】B×Bハルク
ここにノミネートされたのはストロングスタイルも大仁田厚のデスマッチのリングでも活躍して幅の広いプロレスを見せる田中将斗、ドラゴンゲートの中ではトークは下手でも、オープン・ザ・ドリームゲート王者になり、ようやくデビュー当時からの周囲の期待に応えてファイト内容も充実しているB×Bハルク、外国人のトップ選手として新日本を盛り上げたAJスタイルズ、7月に全日本新体制の社長になり、リング上でも充実したファイトを見せる秋山準、2月にノアのGHC王座を奪取して佐々木健介、高山善廣に次ぐ3大メジャー（新日本、全日本、ノア）のベルトを制覇、７月までノアのファンにブーイングを浴びながらもノア活性化に貢献した永田裕志の5人。ちなみに永田は私がノミネートさせてもらいました。
最終的にハルクとAJの決選投票になり、15票を獲得したハルクが初受賞。
【新人賞】赤井沙希
新人賞の資格はデビュー3年以内。ここにノミネートされたのは13年11月19日デビューのLEONA、11年12月20日デビューの黒潮“イケメン”二郎、13年8月18日デビューの赤井沙希、13年5月25日デビューのビッグR清水、14年1月5日デビューとされるマスクマンのエル・デスペラードの5選手。また、該当者なしという厳しい意見もありました。
私は今回が資格ギリギリの黒潮を推しました。イケメンというチャラいキャラの裏にある運動神経のよさや大技に頼らない試合の組み立てを評価したのです。デビュー当時は運動神経のみでやたらとドロップキックを連発し、一時は水泳キャップにホイッスルというヘンなキャラになった時期もありましたが、そうした試行錯誤の上での今の姿に対する評価です。同時に今後のさらなる変化・成長に期待を込めてのノミネートでした。
結果は赤井英和の愛娘でタレントでもある赤井沙希が13票を獲得して受賞。デビュー当初はタレントがプロレスをやっているくらいの印象しかありませんでしたが、DDTの選手として定期的に出場し、アジャ・コングや里村明衣子などのビッグネームとも対戦。そのルックスからメディアへの露出度が高いというのもポイントとなりました。
【女子プロ大賞】該当者なし
まず名前が挙がったのはスターダムで赤いベルト（ワールド・オブ・スターダム王座）10回防衛の記録を作った紫雷イオ。私はREINA女子プロレスのエースであると同時に初代Krush女子王者になってプロレスとキックボクシングを両立させている朱里を挙げましたが、イオ＝6、朱里＝3、該当者なし＝12となり、08年以来の該当者なしになりました。女子プロレスそのものを世間に発信するほどの影響力がある選手がいなかったという厳しい判断が大勢を占めたということです。2015年の女子プロ界のパワーに期待したいところです。
【功労賞】田上明、佐々木健介
昨年12月5日に現役を引退したノアの田上社長、2月11日に引退した佐々木健介さんの2人に贈られることになりました。
【レスリング特別表彰】
登坂絵莉（至学館大）ウズベキスタン世界選手権女子48キロ級優勝（２度目）
吉田沙保里（ALSOK）ウズベキスタン世界選手権女子53キロ級優勝（13度目）
浜田千穂（日体大）ウズベキスタン世界選手権女子55キロ級優勝（初）
伊調馨（ALSOK）ウズベキスタン世界選手権女子58キロ級優勝（12度目）
