『自分を磨く』ってどういうこと?
泥を払おう
しかし、具体的に『自分を磨く』というのはどのようなことを指すのでしょうか? 今日は、『外見』と『内面』の2つの点から『自分を磨く』ということを一緒に考えてみましょう。
「外見」と「内面」
外見とは、主に顔立ちや服装、体型のことです。多くの人が見て、魅力的と思う顔立ちは存在します。ですが、同時にその人だけの個性というのも魅力となりえます。服装や顔立ちもまた、同じようにいえます。内面はここでは、性格を指します。万人に受け入れられやすい性格は存在しますし、そうであればあるほど婚活では有利に働きます。さらにいえば、異性からみて魅了的に映りやすい性格もあるでしょう。ですが、だからといって長期的に素敵なパートナーシップを築けるかというのとは別物なのが、面白いところです。
恐らくこのコラムを読んでいる方は「ありのままの自分を認めてほしい!」と、考えているのだと思います。もちろんそれは健康的なことですし、私としてもその思いを大切にして欲しいと思います。
ですが、あなたが他人に見せているのは本当に『ありのまま』なのでしょうか。
泥のついたじゃがいも、食べる?
例えば、あなたの目の前にじゃがいもがあったとします。今夜のご飯はカレーで、そのための材料です。じゃがいもには泥がついていて、とても土の匂いがして美味しそうです。そこで、じゃがいもがあなたに話しかけました。「ありのままの僕を食べて!」と。「泥を払わずに、ありのままの僕を食べて! だってそれが、今の僕だから!」。
あなたがもし、じゃがいもにこう言われたら……。きっとこう答えるのではないでしょうか。
「いやいや、じゃがいも君。君の本当の美味しさを発揮するためには、まずその泥を払わなければならないんだ。だって、泥が着いていると君の味がよく分からなくなってしまうもの」。
私たちの『ありのまま』とは、ともすればこのじゃがいものように、泥の着いたままを相手に認めてもらおうとする行為と似ています。