脂肪吸引手術にまつわる真実を解説
痩身治療、つまりダイエットを含む美しいスタイルを作るための治療は、美容医療の中でも多くの方が希望されます。特に日本では、欧米と比べとても細い体型が好まれるのが現実です。
痩身医療は、大きく以下の3種に分類されますが、今回は「脂肪吸引手術」について取り上げます。
- 薬を使用するダイエット
- 機械を使用するダイエット
- 脂肪吸引などの外科手術によるもの
まだ脂肪吸引手術は日本ではあまりメジャーではないため、間違った認識をしている方が多数見受けられます。ベイザー脂肪吸引認定医であり、1000件以上の執刀経験をもつ筆者が、脂肪吸引にまつわる疑問について、詳しくお答えしていきましょう。
脂肪吸引手術は、どういう原理なの?
簡単に言うと、皮膚に管を入れ、柔らかく溶かした脂肪を吸引して痩身させる手術のことです。主な手順は以下のとおりです。- 皮膚表面の目立たない位置に4mmほどの傷をつける。
- チュメセント麻酔という特殊な麻酔法で血管を収縮させ、出血や痛みを抑える。
- 超音波やレーザーを用いて脂肪を溶解する。
- カニューレと呼ばれる吸引用の管を脂肪層に入れて、柔らかくなった脂肪を吸引する。
脂肪吸引手術で体重は減らせるの?
可能です。しかし、脂肪はとても軽いため、例えば3リットルの脂肪を吸引したとしても、実際には3kg減とはなりません。体脂肪率やウエストサイズなどは変化するので、体重よりもそれらの変化を目安にした方が良いでしょう。
脂肪吸引手術で部分やせは可能?
脂肪吸引手術は「究極の部分やせ」と言われています。その他の方法、たとえば痩せたい部分に何かを巻くなどの方法には医学的根拠はなく、それで部分痩せに成功した方を私は見たことがありません。脂肪吸引とダイエットの大きな違いはスタイルをデザインできるということです。
脂肪吸引では減らしたい場所を減らしたい量だけ部分痩せする事ができます。
そしてこの時に吸引した「いらない脂肪は」は、胸に注入するなどして「欲しい脂肪」として有効活用することができます。
※参考記事:豊胸手術の種類と選び方
※参考記事:小さい!垂れた!バストの悩みを解決する整形手術
次ページでは「脂肪吸引のダウンタイムや痛み」を紹介します。